わくわくするような未知の知との出会い

“障害”とは?を多様な視点から考える

2015-08-16 22:47:09 +0900 written by 久松 祥子

”障害”者とは誰をさすのか。“障害”はいつの時代から言われ、どのように規定されていったのか。ここでは人類学的文献、エッセイ、英文の解説本をチョイスしてみました。身近なようで遠い存在である“障害”について、一緒に考えてみませんか。

1 みんなが手話で話した島

アメリカのマーサズ・ヴィンヤード島では、遺伝によって耳の不自由な人が多く生み出されました。ここでは、聞こえる、聞こえないに関わりなく、誰もがごく普通に手話を使って話していました。耳の不自由な人も聞こえる人と全く同じように、大人になり、結婚し、生計を立てていました。4年間に及ぶ筆者のフィールドワークと、膨大な歴史的資料採集から蓄積された、壮大な民族誌です。あなたは、こんな世界を想像できますか?

2 五体不満足 完全版 (講談社文庫)

本のおすすめ度:3.6

「それまで、自分が障害者だということを意識して生きてきたことがなかったのだ」。短い手足を使って、電動車椅子で生活する”オトくん”。彼は毎日をごく普通に楽しく生きていた。それは、家族や友人、クラスメイトが”オトくん”に1人の人間として接してきたからだった。あなたなら”オトくん”にどう接しますか?障害を身近に考えられる1冊です。

3 Disabled Village Children: A Guide for Health Workers, Rehabilitation Workers, and Families

This book is not only a bible for physiotherapist who works in developing country. It can teach us how to manage disability and how to live with it in various area. You enjoy to know about disabled children in any countries with lots of pictures.

4 窓ぎわのトットちゃん (講談社青い鳥文庫)

本のおすすめ度:4.8

チンドン屋さんを待つトットちゃんは、学校では少し変わり者。落ち着きのないトットちゃんは、小学校1年生にして退学させられてしまいます。そこで新しく移ったのがトモエ学園。そこは、電車の教室で、自分が好きな科目から勉強していいという、なんとも自由な学校でした。「君は本当はいい子なんだよ」という優しい校長先生の言葉とともに、トットちゃんは様々な経験をしていきます。互いが違いを認め、尊重し、友人となる。とても大切なことを教えてくれる一冊です。

5 障害と文化 (明石ライブラリー)

あらゆる非西欧諸国において、障害を単なる生物学的な欠落でなく、文化的な意味を持つものとして捉える。それぞれの言語・文化があるように、障害の捉え方も様々である。障害は社会がつくり出し、そこに優劣はつけられない、ということを考えさせられる一冊である。