わくわくするような未知の知との出会い

誰のための戦争か。アフリカの紛争を考える!

2015-08-03 21:56:32 +0900 written by 山崎 有馬

 「『紛争はなぜ起きるのか?』という問いを、アフリカ諸国に絞って考えていく」というのがこの本棚の主なテーマです。 初めに、基本的な知識(歴史、政治、社会)が培える入門書をいくつかご紹介します。 その後、紛争研究の専門書や、コンゴ民主共和国、ルワンダ、ナイジェリアにおける紛争関連の著書や論文をご紹介させていただきます。 「アフリカ地域」、「紛争」、「平和」に少しでも興味がある方々に、是非読んでいただきたいです。

1 新書アフリカ史 (講談社現代新書)

紛争を学ぶうえで、歴史の勉強は欠かせません。新書にしては分厚いですが、この一冊で古代から現代までの歴史を網羅しています。特に注目していただきたいのが、アフリカの旧王国やコミュニティがヨーロッパとどのように関わっていったか。これは、植民地支配とその後の紛争に繋がってきます。図書館で借りるのもいいですが、歴史書は一冊手元に持っていた方が何かと便利かもしれません。

2 アフリカ学入門―ポップカルチャーから政治経済まで―

本のおすすめ度:4.2

この本は、アフリカの魅力的な文化から、貧困・暴力などの社会問題まで、幅広く紹介しています。さらに、日本国内でどの大学に行けばアフリカを学べるかのガイド、アフリカ留学体験記など、まさにこれからアフリカを学ぼうとしている人にピッタリの内容が盛りだくさんです。個人的には、「アフリカ=遅れている、貧しい」などの偏見、漠然としたイメージから脱却できた大切な本でした。

3 世界最悪の紛争「コンゴ」 (創成社新書)

本のおすすめ度:3.1

あなたはコンゴ民主共和国という国をご存知でしょうか。植民地時代の残虐な強制労働と資源の搾取、独立期の混乱と大国の影、冷戦を上手く利用し生き延びた独裁者、多くの命を奪った二つの大きな戦争、まだまだ被害を出し続ける東部地域・・・。コンゴでの勤務経験のある元UNHCR職員が書いた、気持ちの籠った本です。この本を読めば、この紛争に「誰」が「なぜ」、「どのように」コンゴの紛争に関わり、利益を得ているかがわかると思います。

4 現代アフリカの紛争と国家

この本の著者、武内進一氏は最も有名なアフリカの紛争研究者の一人です。この本では、1994年のルワンダ・ジェノサイドをケースとして、1990年代のアフリカでなぜ強度の武力紛争が多発したかを、国際関係、政治経済、歴史的、社会的要因など多くの視点からの原因究明を試みたものです。アフリカの紛争、に関心がある全ての人に読んでもらいたいです。