自閉症とは何か?知っておきたい基礎知識

2015-07-28 22:34:52 +0900 written by 純一 村田

自閉症、発達障害、知的障害、新聞やニュースで言葉は聞くけど、実際よくわからない…自閉症や障害について詳しく知りたい、第一歩を踏み出したいという人におすすめ。障害は病気なの?自閉症の人って何が苦手なの?きっと答えが見つかるはず。自閉症についての概観や当事者側の視点、そしてそもそもの「障害」に関する現在の理論や知見を取り上げています。順番が前後しますが、2の当事者の視点から読み、その後概観(1⇒3)と読むとわかりやすいかもしれません。 ※2016/10/16 4を追加しました。私たちがどのように文化を習得していくのか、自閉症・ダウン症をもつ子供たちにどう自発的発話を促していくのか、「スクリプト」という概念からの考察、実際の指導方法について述べた決定版です。

1 新訂 自閉症の謎を解き明かす

この新訂版の前の版を持っていて、まだ新訂版は読んでいませんが、コミュニケーションや心の理論のあたりは面白いと思います。自閉症についての入門書のような立ち位置です。大学入学前から卒業時まで必要に応じて読みました。自閉症についてその特性や歴史、脳神経学的視点や知能、コミュニケーションなど様々な視点から迫っています。特に自閉症の人の認知(物の捉え方)やコミュニケーションの部分はとても参考になると思います。

2 自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心

本のおすすめ度:4.7

すべての自閉症の人にあてはまるわけではないということを前提に読んでほしいですが、家族や知人の話では共通するところが多いという話があります。自閉症の本人からみた世界の捉えかたなどが記されています。学んだ知識に当事者からの見方を加える立ち位置。

3 シリーズ障害科学の展開 第1巻 障害科学とは何か―障害をとおしての人間理解、共に生きるための障害支援 (1)

第1章 障害とは何か。障害を取り巻く社会や文化、障害観についての概要が記されている。障害を個人の問題ととらえるだけでなく社会環境との結びつきでとらえるという見方は重要だと思います。知的障害・発達障害に限らない、すべての障害の理解の第一歩、入門書。大学1年目で教科書として読みました。

4 個別教育計画のためのスクリプトによるコミュニケーション指導―障害児との豊かなかかわりづくりをめざして

第1節 コミュニケーション・ことばの獲得における文脈の役割はまず読んでください。例えば、「お風呂に入る」と一言に行っても、実際に行われる動作は複数、そして連続したものであることでしょう。洗面所に行く➡服を脱ぐ➡風呂場に入る➡体を洗う…こうした一連の動作の連続をスクリプトと呼び、親から子供へ受け継がれていきます。更にこの一連の動作の中にも様々なことば(シャツ、石鹸、タオル、湯船、シャワー…)があり、言葉の獲得にはこのスクリプトが柱となっているともいえますし、当然国によって、文化によって異なるわけで、スクリプトの積み重ねが同時に文化の継承にも関わってくるといえるでしょう。非常に考えさせれられます。卒業論文執筆時に参考にしました。