バングラデシュってどんな国?:バングラデシュの成り立ちから途上国の課題まで

2016-11-29 16:25:07 +0900 written by 宮地 茉莉

大学2年生から修士2年まで、4年間バングラデシュのサイクロンシェルターの建設プロジェクトに参加し、現地調査を行ってきた際に、参考にした本を紹介します。日本より人口密度が高く、世界一巨大なデルタ地形「ベンガル・デルタ」を持ち、そしてアジア最貧民国と呼ばれる国が、どのように成り立ったのか、どんな生活を送り、どんな課題を持っているのか。現地調査を始める際、特に「地理的な成り立ち」と「日常的に多発する災害」にフォーカスした本が少なく苦労したため、この本棚を作成しました。少しでも興味を持ってもらえれば幸いです。

1 バングラデシュを知るための60章【第2版】 (エリア・スタディーズ32)

有名なエリア・スタディーズ・シリーズのバングラデシュ編です。様々な角度からバングラデシュについて書かれています。とりあえず手っ取り早くバングラデシュの大要をつかむにはこの一冊です。

2 屋敷地林と在地の知―バングラデシュ農村の暮らしと女性 (京都大学東南アジア研究所地域研究叢書)

バングラデシュの農村に住む女性の暮らしにフォーカスされた一冊です。バングラデシュの農村の成り立ちから、ジェンダー問題、現在の暮らしに至るまで、詳細に記述されています。もともとが博士論文のため、専門的(農学)で分かりづらい部分もありますが、比較的読みやすい本だと思います。

3 ジェンダーから世界を読む ジェンダーから世界を読む

ジェンダーの観点から、世界の課題を紹介した一冊です。バングラデシュは第2部の第五章「バングラデシュのサイクロン対策(池田恵子著)」によって紹介されています。バングラデシュではサイクロン襲来時の避難率が低く、特に女性は避難をしようとしません。それはなぜなのか? バングラデシュのジェンダーの視点から解説してあります。

4 絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫)

バングラデシュをはじめ、世界の貧民国と呼ばれる国を長年取材してきた著者によるレポート集。バングラデシュについて多くは取り上げられていませんが、スラム街に密着して生活しないと分からないバングラデシュの本当の姿を知ることができた一冊です。貧困の中でのありのままの生活をレポートしている、とても読みやすい本です。

5 裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)

「途上国発のブランドを創る」というコンセプトを元にバングラデシュからブランドバッグ「MOTHER HOUSE」を立ち上げた山口恵理子さんの本です。最近はネパール・インドネシア・スリランカからも製品を作られています。途上国から起業したいという方にお勧めの一冊です。

6 この星のはたらきもの

【おまけ】バングラデシュをはじめ、アジア諸国のはたらきものを撮った写真集です。バングラデシュを4年掛けて調査してきましたが、バングラの人たちの笑顔はきらきらとしていて大好きです。そんなバングラデシュの一面を知ってもらえたらと思います。三井昌志さんの他、バングラのものづくりにフォーカスしている吉田亮人さんの写真集もお勧めです。

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