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持続可能な社会の実現に向けて〜環境経済学のアプローチ〜

2016-06-01 23:30:31 +0900 written by 矢野 圭祐

環境と経済って対立するもんだし、そもそも経済的な利益ばかり追求してきたから環境破壊が進んだんじゃないの?こういう批判もっともだと思います。昔は僕もそう思っていました…ただ、環境保護のために社会経済的な活動を全部ストップしていいなんて人はいないと思うし、逆に開発のために環境なんか無視していいんだっていう時代でもありませんよね。これからは環境保護と経済発展を両立した持続可能な社会を実現することが求められますが、環境経済学はまさにこの問題に挑戦する学問なんです!今回は環境経済学の入門書をご紹介します。

1 環境経済学をつかむ 第2版 (テキストブックス[つかむ])

環境経済学の全体像をつかむためにぜひ最初に読んで欲しい本です!環境問題が発生するメカニズムや従来の環境政策の問題点、環境破壊の被害額の評価など、様々なトピックが分かりやすく説明されています。経済学を全く知らない人でも読み進められると書いてありますが、前の本棚で紹介した「らくらくミクロ経済学」くらいの知識はあったほうがいいかも...

2 初心者のための環境評価入門

一冊目を読み終えて、持続可能な社会を実現するためには、環境と経済という別々に評価・議論されてきたものを一つの基準で評価する必要性は理解できたけど、そもそも環境の価値ってどうやって評価するの?という疑問を持たれた方にぜひお薦めの本です!環境にはどのような価値があるのかという話からその評価手法までほとんど数式を使わず、グラフや例を交えて分かりやすく紹介されています。

3 経済学 (〈一冊でわかる〉シリーズ)

こちらは環境経済学というよりは、より広い視点を持った経済学の入門書ですが、持続可能な経済発展を考える上では一番面白かった本です。特に、持続する貧困問題の解決と、環境面での持続可能性を考えていくにはどうすればいいのか、深く考えさせられました。アメリカの裕福な家庭に生まれ育つベッキーと、エチオピアの貧しい農村に生まれ育つデスタという2人の女の子の生活を中心に、資本主義経済と途上国経済を上手く対比しながらストーリーが進んでいくので、とっても読みやすいと思います。環境経済学・開発経済学に興味がある人はぜひ一度読んでみてください。

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