わくわくするような未知の知との出会い

排水処理技術 ー環境工学の基礎から水処理技術の設計までー

2016-04-10 22:36:34 +0900 written by Ohno Shohei

今も昔も世界の淡水の量は不変ですが、今後は地球温暖化の影響や途上国の人口増加に伴って水需要は高まる一方です。この本棚は、水環境の総論や技術をゼロから勉強して、排水処理分野で研究や実務で役立てたいという方向けです。 1冊目では、改めて水の必要性を学ぶことができます。2冊目では、特に環境科学・水質の基礎と下水処理についての知識をつけ、3冊目で実際に設計をしてみます。私は、この本棚の本で環境工学全般の知識をつけて設計を勉強したため、専門用語に振り回されることなく研究やインターンで役立てることができています。

1 水の世界地図 第2版 刻々と変化する水と世界の問題

水が有限な資源であることや、水事情の現状と今後の危機について定量的に図や表などを用いて説明されており、導入として非常にとっつきやすい本です。また、付録の情報もデータベースとして研究の参考文献にも使えます。

2 環境工学―持続可能な社会とその創造のために

私の学科の授業で用いられていたということもあり、環境工学のバイブルという印象です。水処理について学ぶことを前提とすると、この本では、第2章 環境化学の基礎、第4章 水質汚濁と水環境の保全、第6章 下水道について抑えるとバッチリだと思います。また、この後に紹介する本の中でわからない用語がでてきても、本書で振り返っていただければ、復習も可能です。 もし時間があれば日本の公害の歴史や法規など、3章 環境問題の歴史を読んでいただけるとより広がりを持てます。

3 Excelで解く水処理技術

Excelをほとんど使ったことのない人にも利用できるように構成されています。また、高度なプログラムは使われず収束計算や数学の初歩の解説もあるので、この分野に限らず勉強になります。単位や濃度、pHの計算から活性汚泥排水処理まで計算・自習ができます。私は、高度処理は手をつけていませんが簡単な水処理操作の勉強だけでも十分研究や実務に役に立っています。