わくわくするような未知の知との出会い

MOOCへの誘い!オンラインで学ぶ人のための必読書

2015-07-06 20:33:40 +0900 written by 野口 貴裕

この本棚では、MOOCとオープンエデュケーションの書籍を扱っています。MOOC(Massive Open Online Coursesの略、ムーク)とは、インターネット上で誰もが無料(一部安価)で受講できる、大規模に開かれた講義のことです。初耳の方(①・②おすすめ)は概要と使い方を確認することで、きっと使ってみたくなるでしょう。既に利用されている方(③・④おすすめ)は成り立ちや問題点について学べるだけでなく、MOOCの未来を議論したくなるでしょう。Edtech(教育工学)に関心のある方は勿論のこと、反転学習やアクティブラーニングとの相関も強いので、教育関係者も必読です。

1 ネットで学ぶ世界の大学 MOOC入門

タイトル通り、MOOCの入門書だ。著者は国内のMOOC研究の第一人者の重田勝介氏。MOOCの概要や課題、学習者の声、受講方法まで簡潔に説明されている。これを読めば、必ずMOOCを始めたくなるであろう。また、MOOC受講者にとっては、なぜ、このような便利なサービスが登場してきたのか、どのように発展してきたのか、どのようにして収益化しているのか、一度は抱いたことのある疑問に答えてくれることだろう。

2 ルポ MOOC革命――無料オンライン授業の衝撃

本のおすすめ度:4.8

数多くのMOOC関係者への直接取材をまとめた渾身の一冊だ。著者は朝日新聞の記者の金成隆一氏。「ネットで学ぶ世界の大学 MOOC入門」と比べると、圧倒的な情報量であり、受講者の生の声を聞くことが出来ることも大きな特徴である。あのモンゴルの有名な少年の話は必読。入門書で概要をつかんだ次は、同じ受講者の学びを覗いてみよう。きっと、学習意欲が増すはずだ。

3 ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)

MOOCの概要が理解できたら、一度オープンエデュケーションの歴史をたどってみよう。入門・初級書でも経緯は言及されてはいるが、この書籍はMOOCが誕生する以前に執筆されている。まるでMOOCの登場を予言しているかの内容だ。前半は、梅田望夫氏・飯吉透氏がそれぞれウェブの進化と教育の進化について解説している。後半は両者による対談だ。MOOCの未来を考えながら読んでみるのも面白いだろう。

4 オープンエデュケーション

現在入手できるMOOCの書籍の中で最もハイレベルな書籍といっていいだろう。教育の在り方の変遷、オープエデュケーションの現在、これからの教育と時間軸に沿った展開がなされている。MOOCと大学との関係性への言説は必読だ。教育工学を専門的に学びたい学生や現職の大学職員、大学教員など大学と関わりを持つすべての人に手にしてもらいたい名著である。大学生・大学職員・大学教員の三者が本書を手に大学の未来を議論する姿を見てみたい。