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【初心者向け】エピゲノム〜同じ遺伝子、違う個性〜

2015-08-26 15:19:02 +0900 written by 李 鎭煕

 朝顔や三毛猫、同じ種のはずなのに、なぜいろんな色や模様を持っているか、気になったことは無いでしょうか。DNAで構成させる遺伝子情報のことを「ゲノム」と呼びますが、このゲノムに更に情報を書き足すことが出来る仕組みが哺乳類には備わっています。この付け足された情報を「エピゲノム」と呼び、朝顔や猫の個性を決めている情報なのです。この本棚では、そんなエピゲノムに興味があるけど難しいことは分からない、という高校生や大学生向けに本を揃えてみました。

1 驚異のエピジェネティクス〜遺伝子がすべてではない!? 生命のプログラムの秘密

本のおすすめ度:3.3

エピゲノム(というか生物)初心者はまずはこの本を読むと良いと思います。イラストが豊富で文章も初心者を意識して書かれています。それでも基礎的なところから最近の研究まで幅広く知ることが出来ます。

2 エピジェネティクス入門―三毛猫の模様はどう決まるのか (岩波科学ライブラリー)

タイトルに騙されがちですが、三毛猫の本ではありません。あくまでエピジェネティクス(エピゲノムに関する学問)についての本です。専門的な内容も割と含まれているので、興味がでてきてもう少し踏み込んでエピゲノムを知りたいっ、て人向けです。

3 エピゲノムと生命 (ブルーバックス)

本のおすすめ度:4.4

エピジェネティクス入門よりももう少し専門的。一応1,2章で高校生物で習う程度の遺伝子について触れてくれてはいます。エピゲノム研究の歴史的背景から学べるので、細かいところまで理解できなくても読み物としては面白いかもしれません。

4 DNAを操る分子たち ~エピジェネティクスという不思議な世界 (知りたい!サイエンス)

本のおすすめ度:3.8

この本棚の中では最も専門書に近いかな、と思います。それでもこの本棚の入門書を読んだり、高校生物の知識がある人なら読めるかなと思います。授業で困ってる大学生や大学院生にもおすすめ。

5 やわらかな遺伝子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

本のおすすめ度:4.2

サイエンティストによる著書ではなくサイエンス・ライターによる著書なので、エピゲノムを知るための本というよりは読み物。ヒトの本章は「氏」か「育ち」か、というトピックに関して科学者達の議論を引用しながら著者の考えが述べられている。ちなみにエピゲノムは「育ち」の方を担っています。

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