わくわくするような未知の知との出会い

外国語を教える・学ぶについて考える

2015-08-22 23:50:33 +0900 written by 小林 慶子

将来は教師になって学校で英語を教えたい、なんらかの形で外国語を教えることに携わりたい―、 そうした方が現場に立つうえでぜひ知っておくたい基本的な理論や、具体的な授業実践についての書籍をここでは紹介しています。また、外国語を「教える」ということ、「学ぶ」ということはそもそもどういうことであるのかということを考えさせてくれる書籍も何点か載せておきました。

1 新学習指導要領にもとづく英語科教育法

外国語の教員になりたいという人は必読といってもいいくらいの入門書です。 英語だけに留まらない、外国語教育における教授法および指導法の種類、言語の4技能(読む、聞く、話す、書く)それぞれの側面からのアプローチ等、入門書の位置づけでありながら外国語教育における基本的な知識はほぼ網羅されている充実の内容です。 また、これを見ると外国語教育の研究ではどのように分野が細分化されているのかがわかります。

2 外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)

外国語ができる人というのは特別なことをしていない。重要なのは、地道に単語を覚え、ひたすらに文法を覚え、それを継続すること、これに尽きるという単純なことを改めて思い出させてくれます。そのためにいかに目的が、目標が、モチベーションが大事であるかをこの本では説いています。教員を第一志望に据えた大学3年の終わりごろに読んだ本です。「学習者」の立場から書かれたこの本は、「教育者」として授業の実践テクニックだけではなく、学習者個々人の内面に働きかけ、オリジナルで強い動機を与えることが大事だということを教えてくれました。

3 外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書)

本のおすすめ度:4.3

英語科教育法ではかんたんに触れていた第二言語習得理論を、もう少し深く、それでいてわかりやすく説明した本。内容は専門的ですが、平易な語り口で、身近な例を交えて紹介されているとても読みやすい本です。 面白いのは、3章の「どんな学習者が外国語学習に成功するのか」。自律した学習者になるべくして、教育者としてどのようなアドバイスができるのかということを考えさせられます。

4 How Languages Are Learned (Oxford Handbooks for Language Teachers S.)

本書は英語ですが、(時折イラストも交えて)たいへん平易でわかりやすく書かれています。言語学習、言語教育の分野における基本的な理論の紹介と共に、それに関する様々な実例や研究例を多く紹介しています。 大学院の授業で毎週一章(全7章)ずつ読みました。本当にたくさんの研究例が紹介されているので、外国語教育について卒論や修論を書こうと思っている方、どのような研究が今まで為されているのか、自分のテーマ探しのヒントおよび自分のテーマに関連した研究を探すのにも役立ちます。