わくわくするような未知の知との出会い

高校で地学を学んでないあなたに贈る本

2015-08-18 17:22:32 +0900 written by 伊藤 大介

近年、高校では地学離れが急速に進んでいます。しかし、それは社会において地学という学問の知識が必要でなくなったからでは決してありません。日本はご存じのとおり災害大国です。毎年どこかで自然災害が発生し誰かが命を落としています。日本は人災の国ではなく(みんなが努力して平和を維持し続ければ・・・)天災の国です。日本のような自然条件(特に地質的な条件)をもつ国は、世界的に類を見ません。科学技術が発展した今でも日本に住んでいる私たちは自然と多くの関わりを持って生活しています。日本人には災害をただ恐れるだけでなく、そこから恩恵を受けていることを何百年も前から行っている非常にひたむきな民族性があります。どうしてそんなことができたのか?それは「知識と知恵」があったからです。地学は科学技術の発展とともに目覚ましいスピードで新しい事実や理論が発見され続けています。地学の教科の中には日本に生きる上で知っておかなければいけないたくさんの「知識」が散らばっています。この本棚はこれまで地学に触れてこなかった人を対象に作りました。是非一度覗いてみてください!そしてあわよくば、地学の「知識」が、生きる「知恵」になってくれることを願っています。

1 日本の地形――特質と由来 (岩波新書)

本のおすすめ度:4.8

地学(特に地形・地質学)に関する超入門書。新書なので誰でも読みやすく、安価なので手にも取りやすいと思います。日本にはどんな地形が広がっているか、そこでどんな災害が起こるのか。自分の故郷や行きたい場所を頭に浮かべながら読むといいかもしれません。

2 地球学入門―惑星地球と大気・海洋のシステム

高校の地学の教科書より少しレベルが高い専門書です。惑星・地球システムというかなり大きなスケールから私たちの身近な地震や火山噴火などの自然災害などの小さいスケールまで幅広い空間・時間スケールの現象を勉強できるすることができます。 そのため読みごたえもなかなかありので腰を据えて読みことをお勧めします。 また、数多くの参考書を基に執筆されているので巻末の参考文献一覧から自分の気になる分野をさらに深く知ることができる一冊に会うことができます。

3 日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)

歴史が好きな人に超おすすめ。この本なら文系の人でも楽しく読めるはず。これまで歴史にあまり興味のなかった私がこの本を読んで歴史に興味を持つようになりました。理系と文系が交わる素敵な瞬間がこの本の中にたくさんあります!