知の見取り図サロン@四国 2016年10月14日開催

10月14日、徳島で知の見取り図サロンが開催されました。医学部キャンパスの図書館での開催で、目的は「学生の視野を思いっきり広げる」こと。

知の見取り図サロンとは

知的好奇心に優しい社会を創るサービス「知の見取り図」が主催するイベントです。全体のコンセプトは「あ、面白い! と思ったらすぐに学び始められること」と「知的な話が出来る息の長い知的コミュニティを創ること」です。

全国サロンの面白いところは、「毎回コンセプトが異なる」こと。サロンって何? と聞かれると説明が難しいのはこれが理由です。そして、今回の徳島では「医療×◎◎」がテーマ。

押し付けのプログラムをしてもワクワクしないし地域に定着しないので、敢えて地域ごとに協力しているパートナーの価値観や問題意識などを強く反映してもらっているんです。

徳島の地域パートナー

徳島では3人のプロジェクト経験豊富な方に広報、会場、コンセプト設定、当日の運営、撮影の方の手配など、多大な協力をいただきました。感謝致します。

(パートナーの小林冬馬さん。徳島大学総合科学部5年。プロの阿波踊りダンサー、現在は東京に在住)

今回の問題意識として出ていたのが「医学部はどうしても学校の勉強に集中しがち。医療×◎◎という形で興味や関心を更に広げられないか」というものでした。

専門家によるプレゼンテーション

今回は徳島大学の教養大学院の講師である北岡先生や、研究開発センターの谷口先生、そして徳島大学院卒業生で地域おこし協力隊の井上さんにお越しいただきました。

医療×◎◎をテーマに、3つのトークが行われました。1つ目は北岡先生による「医療×イノベーション」。イノベーションとは何か、イノベーションとはいつ生まれるのか、そんな話から医療にもそれが起こりうると話を展開していきます。

ちなみにイノベーションとは「一見関係ない物事を繋げて新しいものを生み出すこと」であり、良い例はあん×パンでアンパンだそうです。先生には知の見取り図上の本棚も作成頂いておりますので、是非ご一読ください。

「イノベーションなんて関係ない!」というあなたに贈るイノベーション思考を身に着けるための本棚

続くトークは「医療×アプリ」の谷口先生。先生自身、元々は研修会社に務めその後は独立し英語学習のサービスを開発しエンジニアとしての力を高め、そこから更にある糖尿病の患者さんと出会ったことで医療×アプリに辿り着いたという、まさにイノベーションの具体例という方です。

「失敗をしてはいけない」という考え方を持つ限り、研修でも英語学習でも治療でも中々うまくいかない。失敗してもよい、そこから学ぼうという姿勢を持つようになってから色んな成果が出ると言います。そして、「失敗を恐れない」ことこそがイノベーションの、「医療×◎◎」の鍵だとお伝え頂きました。

3人目は井上さん。「医療×国際協力」というテーマです。大学院時代に留学してカンボジアの病院に公衆衛生の基礎研修を行うためのプロジェクトをしに行ったときの話をして頂きました。

元々工学部だった彼がなぜ公衆衛生の道に行ったのか、それもまたイノベーションであり、異なるものを繋げて自分の力にしていくことでした。更に留学経験を通じて「一歩踏み出すこと」こそがイノベーション、そして医療×◎◎を生み出す方法なのだと語って頂きました。

(地域パートナーの1人でもある井上さん。国際協力×公衆衛生×留学というトピックで熱く語って頂きました)

小さなグループで意見交換

本来はワールドカフェ形式を採用する予定だったのですが、時間が押したこともありグループに分かれて、実際に参加してみて「医療×◎◎にどんな可能性を感じたか、自分の專門ではどうか、どんなワクワクがあったか」といったことを共有してもらいました。

十分な時間が取れたとはいえませんが、かなり活発に議論が進み、グループに入ってもらった先生方にもどんどん質問や意見が飛び良い時間になりました。

最後にはグループごとに出てきた意見を整理してまとめてもらい、全体に共有して終了しました。

改善点と今後の展開

今回はタイムマネジメントがうまくいかず、最後に十分な時間が取れなかったのが最大の失敗でした。また、プレゼンターの方々に対する事前のコンセプト共有(そもそもサロンって何?)などが十分でなかったことも反省としてあげられます。

運営上の反省点としては、事前の会場入りをもう少し早めて会場での準備にもう少し時間を取れたら更に良いものになったなと考えています(プレゼンの一部に動画が入っていたのですが動作確認不足で再生出来ず、非常に残念でした)。

さて、知の見取り図サロンは一度きりの開催ではなく継続的な関係を作りたいと考えています。顔を見知っている知的に頼れる地域に根ざしたコミュニティを形成するのが目的だからです。

徳島ではHLabも開催されており、高校生向けの極めて質の高いプログラムは存在しているものの、高校生や大学生の垣根を超えたものはまだないようですし、知の見取り図サロンがそれを担えたら良いなと考えています。

サロンのパートナーは毎回変わってもokなので、今回も他の地域のように参加者の方からもう一度やりたいと声が上がって定期開催になっていけばよいなあと思います。

まとめ

今年の6月7月頃に立て続けに行った4つのサロンから4ヶ月程が経ち、既に東海・関西・北陸では第二弾の企画が進行しています。11月と12月に開催予定となっています。

定期開催が出来ることを大変嬉しく思うと同時に、こうしてまた新たな地域でサロンが開催出来たことがとてもうれしいです。定期開催をどんどん行いつつ、日本中全地域でこれを継続的に開催出来たら多くの方の知的好奇心が満たされるだろうと思います。

(画像中央、小林君の隣りにいるのが3人目のパートナー、佐々木さんです。徳島大学医学部キャンパス図書館の職員の方。知の見取り図の図書館リアル展示を初めて行っていただいた方でもあり、大変お世話になっています)

僕が取り組むあらゆるプロジェクトは全て「知的好奇心に優しい社会を創る」ことを目的としています。これからも頑張ってやっていきますので、北海道・東北・中国地方・九州地方などで開催したい方も大募集です。

協力していただいた皆さん

地域パートナーの皆さん、改めまして本当に有難うございます。僕1人では決して出来ないものをこうやって徳島で開催出来たことが本当にうれしいです。どうぞ今後共よろしくお願いいたします。

また、当日の運営に携わっていただいた多くの方にも感謝いたします。迅速な会場設営に受付業務、最後の片付けも含めて皆さんのお陰で滞りなく進めることが出来ました。

更に前日のお願いにも関わらず快く写真撮影ならびに動画撮影・編集を引き受けていただいたお二人にも感謝申し上げます。サロンの魅力がもっと多くの人に伝えるための素晴らしい武器になります。本当にありがとうございました。

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