知の見取り図サロン@北陸2nd 2016年11月21日開催

全国に、地域に根ざした知的コミュニティを作る。今回は北陸での第二回目の開催となるサロンを記事にまとめました。テーマは生物文化多様性。

知の見取り図サロンとは

知的にワイワイ熱く話したりまとめてみたり、知らないことを知ってワクワク出来る場所って本当に中々ありませんよね。僕も23歳になるまでそういう機会には中々恵まれませんでした。

しかし、絶対それを好きな人はいるはず。それを楽しめる場を全国に創り、そしてそれが地域に根ざして高校生から社会人までオープンに参加可能なものにしたらきっと凄く良いなと思って僕は知の見取り図サロンを全国で開催しています。

地域パートナー

(左が今回のパートナー、Fukikoさん。右が前回のパートナーGotoさん。お二人とも仲良しです)

全国で地域に根ざしたコミュニティを作ることは僕一人では決して出来ません。毎回、地域ごとに頼れるパートナーを見つけて一緒にサロンを運営しています。コンセプトから当日の形式まで自由に設定していただいています。今回は金沢大学で国際政治を学んでおり、トビタテの友人でもあるFukiko MIYASHITAさんに全面的にご協力頂きました。

非常に多くのことに取り組んでいらっしゃる方ですが、最近は国際会議のサポートメンバーとしても活動しており、その中で取り上げられたテーマ「生物文化多様性」が非常に面白いということで今回のテーマが決定しました。

今回のテーマ

生物文化多様性、と聞いてもすぐにはピンと来ないと思います。簡単にまとめておくと、この地球のレジリエンス(外部環境の変化やダメージ、ショックなどから立ち直る力。例えば人間も)を担保するためには、自然環境や文化の多様性がなくてはならないものであること。

そして、それらは別々に捉えるものではなく同時に考えなくては片手落ちな多様性の担保になってしまうということから、別々にではなく複合的にこの課題に取り組まなくてはならない。そんな理由から、いま国連は熱心にこのキーワードに取り組んでいます。

内容1.専門家による講演

今回のサロンは今までにない形式でした。専門家の方に1時間の講演を頂き、後半からグループワークに移るという形式です。来ていただいた専門家は国連大学サステイナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーションユニット事務局長の永井 三岐子さんです。

生物文化多様性とは何か、その価値とはどんなものか、国際社会ではどのような仕組みがいま作られようとしているか、そして「石川における生物文化多様性とは何か」をお話頂きました。

内容2.グループワーク

そして、グループワークに移っていきます。各チーム5-6名程度で、模造紙を使って自由にキーワードを連想していきます。中心には「生物文化多様性」周辺に「講演を聞いて連想されたキーワード」を置いてもらいます。

その後はグループごとのファシリテーターがキーワードを皮切りに言葉を広げていき、その一群をまとめたり、他のキーワードと繋いでみたり、「参加者の専門領域」に紐付けて考えてみたりして、最後にはそれを共有します。

ぼんやりとした設定だったためファシリテーターの方にはかなり苦労をおかけしましたが、お陰様でグループごとに成果物はかなり異なる様相を示しました。

僕のいたチームでは「そもそも生物文化多様性は大切なのか? なんのために行うのか?」という疑問から始まり、遺伝子学の方から「ヒトという種の存続のためにのみやるべき」という意見が出たり、地方創生の方からは「でも、私達はそのためだけに生きているのだろうか? 豊かな暮らしは?」と話が広がりました。

そこから僕の政治哲学の領域から「様々な幸福の定義」のようなものを簡単に洗い出して共有したり、化学の方からは「定量的に測定出来ないものを指標に出来るのか?」という問いが発せられました。

最終的には、我々は常に意思決定を行わなくてはならない(放置することも1つの意思決定である)。しかし、すべての情報が出揃うことはあり得ないので、常に最適解ではなくて納得解を求めざるを得ない。例えば環境問題はグローバル規模の問題であり、一国ごとでは処理出来ないため国際的な意思決定が必要。意思決定を行うための1つの指標として生物文化多様性は存在しており、それによって守る価値は人類の幸福であり、それは定義出来ないが必要である。時代によって価値は変化するがそれは当然のこととして、変化を受け入れる必要がある、といった具合でした。

反省点

最近、本格的にわかってきたことは「イベントにおけるタイムマネジメントの難しさ」です。徳島サロンに続いて、今回のイベントも最大の失敗は圧倒的時間の超過でした。実に2時間半の予定が3時間に。

これは今後あらゆるイベントを設定するために必要なことなので、しっかりと過ちから学ぶ必要があります。徳島では講演者の話が全員超過してしまったことが問題でしたが、今回は議論のための時間が短すぎたことが問題でした。

ついイベントの前だと「60分も議論の時間を持っても、果たして盛り上がるのだろうか」と弱気になって短くする傾向があるのですが、実際は結構議論が盛り上がることが常。今後は議論の時間をしっかりと担保しようと思います。

また、クロージングの時間を長めに取るなどして多少の時間変動に調整が効くような全体構成にする必要があることも痛感しました。

他にも、講演頂く方に事前にしっかりと企画の目的や参加者の属性を共有すること、ファシリテーターにコンテンツの進め方を事前に共有したり簡単に試してみること、会が終わった後の誘導(飲み会や懇親会があるならばそれの告知)を事前にきちんと決めておくことなど、今後サロンをより良いものにするためのヒントが得られました。今後、もっと良くしていきます。

今後の展開

今回の北陸サロンでは素晴らしい収穫がありました。それは、次回サロンのパートナーを見つけることが出来たことです。今回参加者として来ていただいた方がすっかりサロンを気に入ってくれ、次回北陸パートナーとして動いてもらえることが決まったのです。

これから様々なところでサロンを開いていくにあたって、参加者の方に次回の運営に関わってもらうという流れが続いてけばいいなあと凄く思っています。「全国規模で継続的な活動にしていくために必要なこと/仕組み」はまだまだ見えていないので、このサロンを通して失敗しながら多くのことを学んでみようと思います。

まとめ

第二回サロンを東海に続いて北陸でも出来て、本当に嬉しかったです。失敗もたくさんありますが、その分どんどん学んでどんどん良いものにしていこうと思います。

知的な話が出来る場所、を全国で作りたい。そこで生まれた縁がまた新しい何かを生み出していって欲しいと強く思っています。知的好奇心に優しい社会を創るために、着々と力を付けていきます。

また、今回もパートナーであるFukikoさんを中心にファシリテーターなど快く引き受けてくださったKaorukoさん、Makitoさん、Suguruくん、Gotoさんのお陰で無事に開催が出来ました。改めてありがとうございます。

前回に引き続き参加してくださった方もおり、非常に嬉しかったです。協力してくださる皆様、そして知的に楽しいイベントを楽しんでくれる皆様のお陰で全国で開催出来ています。本当にありがたいです。

今後もどんどん全国でサロンを開き、知的好奇心に優しい社会を創るために活動していきます。どうぞご興味のある方は気軽に連絡ください。一緒に知的に楽しいイベントを開きましょう!

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