知の見取り図サロン@中国「リアル知の見取り図 〜中四国編〜」

地域に根ざした知的コミュニティを作る。そんな目的で全国でやっているサロンですが、今回は中国地方で初めての開催を広島で行うことが出来ました。今回のテーマは「リアル知の見取り図」です。

知の見取り図サロンとは

知的にワイワイ熱く話したりまとめてみたり、知らないことを知ってワクワク出来る場所って本当に中々ありませんよね。僕も23歳になるまでそういう機会には中々恵まれませんでした。

しかし、絶対それを好きな人はいるはず。それを楽しめる場を全国に創り、そしてそれが地域に根ざして高校生から社会人までオープンに参加可能なものにしたらきっと凄く良いなと思って僕は知の見取り図サロンを全国で開催しています。

地域パートナー

全国で地域に根ざしたコミュニティを作ることは僕一人では決して出来ません。毎回、地域ごとに頼れるパートナーを見つけて一緒にサロンを運営しています。コンセプトから当日の形式まで自由に設定していただいています。

今回は広島大学院にて心理学を学び、既に臨床心理士の資格も持つFumika DATEさんがパートナーでした。ファッションでインドの女性の貧困に取り組む事業も行っており多才な方です。

今回のテーマ

リアル知の見取り図 -中四国編-というテーマで行ったのは、みんなで地図を創るというものでした。もちろんただの地図ではなく、「どんな専門の人がどこにいるのかが可視化された地図」になります。

知の見取り図サロンは「地域に根ざした知的コミュニティを創る」ことがテーマですので、この一回のイベントで終わってしまうのではなく継続的な関係を作りたいと思っています。

そのための1つのアプローチとして、住んでいる場所と専門と人柄を可視化するという方法を取ることを通して知的にワクワクしようという企みです。

内容1.テーマトーク

まず前半では、事前に聞いた興味関心に合わせてグループを作ってそれについて話していきます。この時、「名前、専門、住んでいる所、特徴、話していたこと」などの項目を持ったワークシートに記入しながら話を聞いていきます。グループごとにファシリテーターがいるので、その人を中心にうまくみんながみんなのことを理解出来るように進めていきます。

「ビジネスと社会貢献」「コミュニケーションの意外なところ」など幾つかのテーマに別れて話していくのですが、それぞれ違う専門や経験に基づく意見がどんどんと出てきて盛り上がりました。

ビジネスに対しての倫理学や、中東問題に関してコミュニケーションの話題が繋がるなど「この社会の事象と学問領域が繋がる」ことがクリアに見える場面もありました。

ファシリテーターがうまく回していきながら、全員が話すようにしてワークシートを埋めていきます。次のグループでは、このグループのメンバーの他己紹介を行うので重要な作業になります。

40分ほど掛けて(大体、時間がもっと欲しかったとなるのですが)一旦終了して次のステップに移行します。

(左上の男性がファシリテーター。地域おこし協力隊であり、林業を専門にされている佐伯さんです)

内容2.リアル知の見取り図作り

さて、ここからが今回の本番です。先程のワークシートを持って次のグループに移動します。最初に今回は中四国と日本全体の地図を書いていただきます。

一番うまい地図を、最後に全て集約させる地図にもすると言ったところ皆さん想像以上に気合を入れて書いてくれたために6分も掛かるという、ちょっと面白い展開もありました。

(大学院では微生物を研究し、現在は一般社団法人tomoruにてインターンシップ事業を行っている井上さんもファシリテーターとして参加)

地図が出来たら、先程のワークシートを使いながら新しいチームにテーマトークをしたメンバーの「名前、専門、住んでいるところ、印象や性格」などを写真とポストイットを使って共有していきます。

こうすることで、テーマトークは違うグループだった人達の専門性や印象も一緒に共有されていきます。

(さっきのメンバーの情報を共有しながら、話が盛り上がっている様子)

内容3.全てをまとめた地図を創る

全部で4つの地図が出来たので、最後にそれらのポストイットを一番上手に書けた地図にまとめて貼り付けていきます。誰がどこでどんなことをしているのか、どんな性格の人なのかというところまでまとめて視覚化されているのでなんだか壮観です。

本当に多様な専門があること、そしてそれを実際にやっている人がいることを視覚化するのは非常に刺激的でワクワクする作業でした。

1人に対して3-4枚のポストイットが貼り付けられるので、特に広島や徳島は重なってしまうほどの量になりました。最後はこの地図を作りながら、思い思いにフリートークをしてもらいました。

改善点

今回の広島サロンを含めると、とうとうサロンの開催数も9回目となりました。いつも失敗しつつも少しずつ良くしていっていますが、今回もより良く出来る所がありました。

1つは、最後にまとめる地図は別途もっと大きなサイズのものを作っておけばよかったということです。せっかく「場所」もコンセプトにしているのに、人が多い地域については収まらない場面もあったのでもったいなかったと思います。

また、二つ目のグループでは完全にテーマトークの時のメンバーを他己紹介することが中心になってしまったため、議論のタイミングが1度しかなく消化不良という場面もありました。知的なこと、真面目なことを熱く語る場という側面が少し薄れてしまったかなと反省しています。

まとめ

初めての中国地方、広島での開催でしたが全体を通して非常に良いものになったと思います。知の見取り図の大事なコンセプトは「知が視覚化され、アクセス可能なものになること」です。今回のサロンは、まさにそれが具体化されるようなテーマでした。

それに伴い、今後はこのような地図をオンライン上で作ったら更に面白くなるのではないか! という新たな発見もありました。様々な専門分野の方がどこにいるのか気軽に確認が出来て、連絡が取れるようになったりしたらwebを越えて何か分野を超えた知が育まれるような予感がしています。

また、今回はトビタテプロジェクトディレクターである船橋力さんにも参加頂き、「この世界には様々な知があり、それらは互いに連関しているということを伝えるのが君の本当にしたいことなんだろうね」という言葉を頂きました。

知の見取り図も、このサロンも、そしていま作っている研究所もまさにそうであることに改めて気づくことが出来ました。僕は、色んな知があること、そのどれもが面白くて、そして実は繋がっているというその複合的な(あるいは越境的な)知の素晴らしさに魅了されているんだなと思います。

これからも、この知的な面白さ、複合越境的な知の魅力を世界中に伝えていきたいと思います。全国で、このようなサロンを開いていきたいと思っておりますので興味関心のある方は是非気軽にご連絡ください。

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