わくわくするような未知の知との出会い

知の見取り図サロン@北陸 2016年7月23日

「○○の未来を考える-専門家と一般市民、一緒に考える未来の見取り図-」

7月23日、北陸で知の見取り図サロンが開催されました。教育や働き方など、色んな「○○の未来」を専門家を交えて話すワクワクするような時間になりました。

 

知の見取り図サロンとは

知的好奇心に優しい社会を創るサービス「知の見取り図」が主催するイベントです。全体のコンセプトは「あ、面白い! と思ったらすぐに学び始められること」と「地域ごとの知的に相談出来るコミュニティを創ること」です。

全国版サロンの面白いところは、「地域ごとにコンセプトが異なる」こと。東京では「専門家と一般市民、一緒に考える未来の見取り図」をテーマに行いました。

北陸のパートナー

北陸で発起人として協力頂いたのは、金沢大学博士課程にて理論物理を研究しているHiromitsu Gotoさんです。(愛すら素粒子で説明する)高い専門性はもちろん、その先進的な科学技術の価値を広く一般に伝えていく「サイエンス・コミュニケーター」としての顔も持っています。

そんな彼にとって、このサロンが院生などに限定されることなく広く公開される形になるのは必然でした。こういうところにそれぞれのサロンの味が出て面白いなと思います。

会場、メディア対応、当日の運営に事前の打ち合わせなどあらゆる全てにおいてお世話になりました。本当にありがとうございました。

(受付、会場設営、グループ毎のファシリテートのためにも沢山の方に協力頂きました。ありがとうございます)

グループ・トーク

教育、医療、まちづくりと国際化、仕事

という4つのグループに分かれてそれらの未来を考える時間が始まります。一体どんなことが起きて、それによってどんな変化があって、教育や医療は新たな姿を見せるのかを自由に話していきます。

学部生と院生、社会人が主なのでそれぞれの専門性と妄想力と情報収集力をフルに活用して話していきます。ちなみに運営グループは「知の見取り図のある未来」について語っていました。

1時間半たっぷりと語った後に、その学びを全体に発表することになります。

それぞれの未来を全体に共有

さて、それぞれ質疑応答含め大体10分程度で発表していきます。順番は未来が近いものから。「4, 10年後の教育」「14年後の街づくりと国際化のバランス」「20年後の病院」「34年後の世界」というタイトル。ワクワクしてきますね。

「4, 10年後の教育」のテーマは、ズバリ五輪。元々スポーツの祭典ではなく平和の祭典であるというところから、単に楽しむだけではなく歴史や文化に触れることの出来る要素を全面に押すとどうなるだろうか、と話が進みました。

また質疑応答では早期の英語教育についての意見交換が行われ、そこでも活発な議論が(起きそうでしたが時間切れ…残念)

「次は14年後の街づくりと国際化のバランス」に移ります。金沢と能登の国際化の現状はどうなっているのか、増える観光客に対して、海鮮丼の値段の高騰に伴い地域住民が食べられないようになってしまう問題が言及されます。

また、観光客対応の中でもハラール(ムスリムが食べられる食事)の難しさなどについても言及がありました。(宗派や国によって縛りが随分違うそうです)

更には街づくりとしての自動運転システムの話まで出てきました。金沢大学の修士の方が企業との提携などについても話が進み、非常に面白いものでした。

続いて「病院って行きやすいですか?」という質問から20年後の病院についての発表が始まりました。20年後には病院は行くのではなく、来る時代になるというのです。

もちろん往診のようにお医者さんが来るのではありません。進化する自動運転や診断技術が紹介されます。遠隔センサーを利用した診断や、VRを用いて目の前にいるように診断したり、一滴の血で病気の兆候を調べる技術なんかも。

これが全部自動運転で家にやってくるのです。更に病院に行く必要があるレベルなら自動運転で車で病院まで運んでくれるし、薬局代わりに薬の処方までその車が出来るようになるかもしれません。

最後は「34年後の世界」というタイトルでの発表です(テーマは仕事)。最初に説明のため流されるのはアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」 家事は全てロボットが行い、そのカロリーも全て計算されています。服もボタン1つで簡単に変えることが出来るという正にSF的な世界。

そんな世界ではどんな仕事が残っているのでしょうか。彼らの答えは「人と人、人とバーチャルを繋げるビジネス」でした。月々幾らでそういうサービスを提供する仕事が(保険屋さんのように)発生するのではとのこと。

また、同時に失われる仕事も沢山出てくることは当然予想されます。それに対しては、より「ぬくもり」のようなものに特化したサービス業が活発になり雇用が生まれるだろうという視点も出てきました。最後の締めは「34年後、あなたは何にお金を使いますか?」

最後にはこれらの発表を全てまとめたものとして、地域パートナーの後藤さんが聞きながらプレゼン資料を作り全体含めたものをシェアするという荒業でした。

改善点

改善点としてはとにかく時間が足りないというものがメインでした。そのくらいイベント全体としての進行が良く、きちんとグループごとのトークも順調に進んだと言えそうです。

今後は高校生や社会人、より専門家を招くことが出来るような形になれば素晴らしい、という正にこの方向に向かって進んでいけば良いという確信が持てたように思います。

知の見取り図のある未来

運営グループも、知の見取り図のある未来について考えていました。そのタイトルは10年後のシューカツ。学問サービスである知の見取り図とシューカツ? 一体どんなつながりでしょうか。

それは、学問と社会との結びつきにもっと自覚的になった未来です。自分の学んできたことがどんな風に社会と繋がっていて、それがどんな意味を持つかということを知っている。

だから、面接のときには「熱く自分が学んできたことを、その意味を、その価値を伝えること」が出来るようになっています。

そのために高校生の段階から学部選択白熱教室を通して「学部選択の意義」を伝え、学びたいことがあるから大学に行くようになります。

大学に入ってからも、他の多様な専門分野を学んだり、学んでいる人とであることが出来るようになります。webサービスとしての知の見取り図、そしてその出会える場としての知の見取り図サロンです。

まとめ

今回は未来を語るというスタイルだったため、本当に広い視点でアイデアを出すことが出来たと思います。皆で語り、そして全体に共有するという流れも良かった。

そして5週間で4回という怒涛のサロン開催も、今回の北陸で一段落つくこととなります。今まで色んなことをやってきて、その積み重ねの中で得た貴重な友人たちと協力出来たお陰でこのように「知的好奇心に優しいイベント」を全国で開くことが出来ました。

改めまして、パートナーである後藤さん並びに運営に協力頂いた皆様本当にありがとうございました。天気の良い初めての北陸、素晴らしい経験と思い出になりました。

また、これまでの全国サロン開催で得られた経験や学びをまとめた記事も作成しましたので是非一読ください。幼稚園のアダ名が「博士」だった僕がいかにしてこんなことが出来るようになったのか、その流れを書いています。

協力してくれた友人、とりわけ地域パートナーのYuya Takeuchiさん、Kotaro Kimuraくん、Shotaro Gotoさん、Ami Saitoさん、そしてHiromitsu Gotoさん信頼してくれて、実現に向けて一緒に動いてくれて本当にありがとうございました。