わくわくするような未知の知との出会い

小山 森生

東京外国語大学出身/現在、客船運航会社社員 / 外国語学部 / ヒンディー語専攻

戦前の日本が戦略のミスや組織運営の拙さで敗北に突き進んだ歴史の教訓として、いかに現代において世界平和を実現するのかを探求しつづけ、今も探求しつづけています。きっかけは好きだった日本の軍艦・客船がなぜ壮絶な最期を遂げたのかという疑問でした。 中学時代に60ページ以上ある『世界から軍隊はなくなるのか』という論文を何かに憑りつかれたように書いて以来、様々な面から平和と紛争という大きな問題を考え続けました。大学でインドの言語を学んだのは、インド・日印関係のポテンシャルと、海外の地域を見る目を養うことがこの時代の平和な日本の歩みに役に立つと考えたからです。大学のゼミは平和構築論を専攻し、日米地位協定や特定秘密保護法の研究を行い、卒業論文では集団的自衛権行使容認の閣議決定のプロセスを戦後史に意義付けることに取り組みました。 現在の仕事も、不思議とそうした自分の歩みと重なっています。現在扱っている客船の先祖は、かつて建造途中で軍艦に改造され散っていった戦前の優秀客船に当たります。幻の東京オリンピック向けに建造されながら日の目を見ることのなかった船の子孫が、2020年の東京オリンピックを迎えようとしていることに胸が熱くなる時があります。 専門は日本の安全保障政策です。ある程度詳しいのは、国際政治・国際関係論、インド関係の知識(現代インド政治・経済)、です。

大手メディアも語らない、日本の「集団的自衛権」の深層

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2014年7月1日、第二次安倍内閣により集団的自衛権を容認する閣議決定がなされ、2015年にはそれらを法制化する平和安全保障法制(安保法制)制定が始まりました。けれど、多くの人がその中身をつかみかねているのではないでしょうか。 この本棚の本たちは、そんな集団的自衛権行使容認を日本の戦後史に重ね合わせ、スリリングな閣議決定までのプロセスをあぶりだしてくれます。 吉田茂が生み出した戦後体制、内閣法制局が組み上げた憲法解釈、日本の安全保障政策の発展、そして第二次安倍内閣の登場―。1945年から日本の戦後を動かしてきたものとは何か。戦後史の本質が垣間見えるスリリングな知の冒険の始まりです。

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安全保障―戦後50年の模索 (20世紀の日本)

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政府の憲法解釈

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新しい国へ 美しい国へ 完全版 (文春新書 903)

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吉田茂-尊皇の政治家 (岩波新書)

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亡国の集団的自衛権 (集英社新書)

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賢者の戦略 (新潮新書)

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