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災害大国日本に住む人たちへ:防災とは何か、復興の道のり

2016-11-29 12:58:44 +0900written by 宮地 茉莉

阪神淡路大震災、東日本大震災といった地震災害をはじめ、台風、洪水、火山、日本に住む限り災害と縁を切ることはできません。建築学を学び、震災復興ボランティア、海外の災害脆弱地域での調査研究を通して、多くの人に「防災」と「災害復興」について知ってもらうことが何よりの「防災」であり、「災害復興」のレジリエンスを高めると感じました。分厚い本もありますが、興味のある項だけでも読んでもらい、なぜ「災害対策」「復興」が難しいのか、これから何が必要なのかを考えるきっかけにしてもらえると幸いです。

1防災学原論

「自然災害」と呼ばれる地震・台風・火山はもともと「自然現象」である。なぜ「自然現象」が「自然災害」になりえるのか? 人を死に追いやる仕組みとは何か? 何が社会を脆弱にしているのか? 防災学を学ぶ上で欠かせない一冊です。 本文もさることながら、コラムには様々な国の情勢と災害について詳しく書かれています。途上国開発に興味がある方にもぜひ読んで欲しい本です。 購入するには高価なので、ぜひ図書館で探して読んでください。

2At Risk: Natural Hazards, People's Vulnerability and Disasters

上記の「防災学原論」の原著です。和訳版より安く手に入ります。手元に置いておきたい人はこちらをお勧めします。

3阪神・淡路大震災における避難所の研究

阪神・淡路大震災における避難所の発足から消滅までを詳細に調査した記録。建築計画学の視点からまとめられています。バングラデシュのサイクロンシェルター(避難所)の調査を行う際に参照していた本です。

4アーキエイド 5年間の記録ーー東日本大震災と建築家のボランタリーな復興活動

日本を代表する建築家による東日本大震災後の復興支援の記録。 38のプロジェクトの記録と、建築家インタビューが掲載されています。建築家が何を考え、復興支援に対してどんなアプローチを取ったのか。単純に「建築」だけでなく、「都市再考」まで踏み込んだ復興プロジェクトの数々は東日本大震災だけでなく、熊本等にも活かされる面が多々あると思います。英語の要約もついていますので、外国の方にも是非お勧めして欲しい一冊です。

5Voluntary Architects' Network──建築をつくる。人をつくる。

日本を代表する建築家・坂茂が取り組んだ難民キャンプから被災地シェルターまでのプロジェクトを紹介する一冊です。英語も併記してあるため、外国の方にもお勧めです。私も学部2回生のときに、東日本大震災後の仮設住宅のプロジェクトに参加しましたが、タイトルである「Voluntary Architects' Network(通称VAN)」はあらゆる災害の復興支援に今なお精力的に取り組まれています。

6仮設のトリセツ―もし、仮設住宅で暮らすことになったら

「もし仮設住宅に暮らすことになったら」というサブタイトル通り、仮設住宅の暮らしのアイデア・実例を多く取り上げられた本です。さまざまな工夫を凝らした仮設住宅の暮らしを「トリセツ」として紹介されており、一見すると仮設住宅とは思えないような楽しい印象を受け、熊本復興の際も地元の方に紹介したところ「元気をもらった」と感想をもらったほどです。DIYのアイデアとしても読むことができる一冊です。

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