わくわくするような未知の知との出会い

高校を卒業した人のための法哲学入門

2016-03-06 02:57:18 +0900written by NISHIMURA Tomoumi

高校生卒業程度の知識のある人、つまり大学入学直後くらいの知識量の人が法哲学を学び始めるための本のリストです。まず最初に読むべき本は、最初に挙げられた3冊です。まずはこの3冊のうち、どれか1冊は読む必要があります。3冊のうち少なくとも1冊を読んだあとは、後半3冊から好きな本を選んでください。

1ブリッジブック法哲学〔第2版〕 (ブリッジブックシリーズ)

大学入ったばかりの人向けというコンセプトどおりでトップクラスに平易。内容も一般的で一冊目には最適です。読む際は、前から順に読んでいっても構いませんが、目次を見て気になるトピックをつまみ食いしても大丈夫です。

2よくわかる法哲学・法思想[第2版] (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

何やら高校までで学校配布されるような問題集に告示したレイアウトの入門書。見開き一ページで1トピックという切りの良さも含めて、入門にはちょうどいい。トピックごとに分かれていて、しかも見開き一ページなので、興味のあるトピックを目次から探してつまみ食いで大丈夫です。

3リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください--井上達夫の法哲学入門

日本を代表する法哲学者の一人、井上達夫が現実に起きている問題について考察する本。本書は具体的な事例を扱っているため、具体的な問題との格闘を通じて法哲学のイメージをつかみたいという人には本書がおすすめです。本書で一番おもしろいのは、やはり何と言っても「9条削除」論でしょう。この独自の見解がどういう立場に裏打ちされているのか、気になった人は後半の『共生の作法』へと読み進めるのもアリです。

4法哲学

基本的な事項がまんべんなく触れられている法哲学の基本書です。最近出版されたものですが、正義論・法概念論のいずれにも目配せがされています。全体的にバランス良く勉強したい人は、本書を読み、その上で各項目の関連する専門書へと進むのが良いでしょう。

5共生の作法―会話としての正義 (現代自由学芸叢書)

正義論に興味を持った人がまず一冊目に読むならこれでしょう。井上達夫の著作のなかでも相当わかりやすい部類ですが、しかし十分読み応えのある素晴らしい本。順番に読む場合は当然ですが、興味のある章をつまみ食いする人でも、第一章は必ず読むようにしましょう。他の章の議論の前提になっていますので。

6法哲学講義 (筑摩選書)

法哲学の中でも、特に法概念論に絞った入門書。「法とは何か」「我々は何故法に従わねばならないのか」「法が効力を持つとはどういうことか」というような疑問を持つことがある人はこちらに進むと良いかもしれない。各章末には文献解題が付されており、興味のある分野を見つけた場合は、そこからさらに読書を続けていくのもアリでしょう。