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医療人類学ーグローバル化する保健医療の理解へー

2016-02-01 20:56:54 +0900written by Ikeda Yuko

グローバル化が進むにつれ、日本の病院でも多国籍の患者さんが来院する機会が増えています。その時に必要なのは、世界共通語の英語だけでしょうか。会話程度の英語と、医学専門英語さえ話すことができれば、その患者さんが安心して医療サービスを受けることができるといえるでしょうか。グローバル化において必要なことは英語だけではなく、文化や宗教、そして英語以外の言語、治療や生と死に関する価値観の違い、など、理解しなければならないことがたくさんあると思います。痛みを訴える時の言葉を、直訳で理解して良いのでしょうか。オリンピックも間近です。多文化社会においての医療を考えるきっかけになると良いです。

1医療通訳士という仕事: ことばと文化の壁をこえて (大阪大学新世紀レクチャー)

2多文化社会の看護と保健医療―グローバル化する看護・保健のための人材育成

看護を志す上での、多文化社会に対する理解が深められるようになる。 様々な文化や宗教やジェンダーなどの状況を置いた中で、看護がどのように関わっていけば良いのかを、事例を通して読み進めていくことができる。文化を超えた保険医療と看護の在り方とはどのようなものであるかを感じ取ることができる。事例を通して、その場面でどのように行動するのかを理解するだけではなく、それを自分の価値観や実際の看護ケアへと落とし込むことができる。様々な背景を抱えた患者さんに対して、適切な看護提供とは何かを考えさせられる。そして、自分の場合はどうするか、を想定できるところが分かり易く面白いところである。また、改めて、あらゆる宗教を理解することは大切だと気付かされる。イギリスで出版されたものを日本語に和訳しているものだが、日本で看護を学ぶ者に対しても繋がりが多く有益な情報が沢山ある。将来海外での活動を考えている看護学生だけでなく、国内で看護師を目指す人にとっても、多文化社会を身近なものとして捉えることができる教科書的な本である。

3文化現象としての医療―「医と時代」を読み解くキーワード集

4医療人類学のレッスン―病いをめぐる文化を探る

5医療通訳と保健医療福祉―すべての人への安全と安心のために

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