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中東に出張!? 旅行でも役立つアラビア語を学ぼう!

2015-09-04 12:57:55 +0900written by 鈴木 啓之

アラビア語。なんだか使えるとかっこよさそうだけど、とてつもなく難しそう!でも、ピラミッドは見たいし、仕事で出張もあるかもしれない! そんな時に、「とりあえず見てみよう!」と手に取れる本を紹介していきます。まず一つだけ前提のお話。アラビア語は口語(「アンミーヤ」、いいます)と文語(こちらを「フスハー」といいます)が大きく分かれる言語です。もし、現地の人と話したいのであれば、「○○方言」とタイトルのついた本がおすすめかもしれません。ただ、最近はフスハーで話す衛星テレビやアニメ番組も普及していますし、そもそも書かれたものはほとんどフスハーです。ですので、とりあえずこの本棚では、フスハーを中心に紹介していきます。

1カラー版 CD付 アラビア語が面白いほど身につく本 (語学・入門の入門シリーズ)

いろいろな入門書がありますが、まずは文字に慣れましょう。その点でこの本は、コンパクトで使い勝手が良いです。アラビア文字を読むのはかなり一苦労だと思います。でも、カタカナでルビをふるなんてもってのほか!せっかく新しい言語を学ぶのに、文字と音のつながりをマスターでなくなってしまいます。・・・と正論を言いましたが、それでもカタカナは欲しい・・・。それを叶えてくれるこの本は、左ページにアラビア語のみ、右ページにカタカナと、使い方を自分で選べる作りをしています。右ページをカードなどで隠せば、一気にスパルタ式に、両方見れば発音を確認しながら勉強ができます。CDがついているのも嬉しいところ。「え、『ハ』が3種類に『タ』が2種類!?」という悩みも、実際の発音を聞けばすんなり解決です。

2NHK出版CDブック これなら覚えられる! アラビア語単語帳 (CDブック)

さて、言語は、学びはじめるといろいろな壁にぶつかるものです。アラビア語について言えば、男性名詞と女性名詞の扱い、ほとんどルールのない複数形(ほとんど違う単語じゃないか!と、ここで一回教科書を投げ捨てる)、人称や時制ごとに変化する動詞(こんな複雑なもの、本当にしゃべられてるのかよ!!と、ここで二回目の教科書投げ)、あと入門書では扱われませんが動詞のミラクル派生(この辺りにくるとあきらめの境地に入る)などですが、やはり一番は「単語がわからない」という問題が出てくると思います。「This is a pen」のような簡単な文章でも、penの部分が違う単語になるだけでわからなくなり、歯がゆい思いをするものです。そこで参照したいのがこの単語帳です。 ただの単語帳とあなどってはいけません。例文あり、発音のお手本CDありと、いまある単語帳のなかでは群を抜いておすすめです。著者のカリーマさんはエッセイストとしても著名ですので、彼女の他の本もぜひ手にとってみてください。

3大学のアラビア語 発音教室 【DVD付き】

こちらは、「しゃべり」を高めたい人への本です。フスハーでの発音を練習するのに、これ以上のレベルのもので簡単に手に入る日本語の本はないと言って良いと思います。東京外国語大学の出版で、かなりレベル高く、またかなり紙幅を割いて丁寧に説明をしてくれています。イメージとしては、授業で講師が話す内容をそのまま文字で読むことができるレベルです。ここまで来ると、ただの旅行や出張というよりも、現地赴任や研究といった領域に入ってくると思いますが、本棚に置いて、「いつかチャレンジするぞ!」と励みにするのも良いと思います。

4アラビア語翻訳講座〈第1巻〉アラビア語から日本語へ

最後に、こちらは「読み」を鍛えたい人におすすめの書籍です。翻訳トレーニングの本としては、東京外国語大学の「日本語で読む中東メディア」のアラビア班が編集した冊子がありますが(非売品)、それにかなり近い形で訓練ができる書籍です。アラビア語の原文があり、それの訳文が示され、簡単な文法説明がついています。シンプルな作りですが、アラビア語の関係代名詞の読み方など、長文でないと鍛えられない内容が盛りだくさんですので、チャレンジするのも良いでしょう。文法のレベルは、最初に挙げた『アラビア語が面白いほど身につく本』よりも高いですが、例えば『アラビア語の入門』(本田孝一著)や『アラビア語文法ハンドブック』(新妻仁一著)、『現代アラビア語入門』(黒柳恒男・飯森嘉助著)などを参照しつつ、挑戦してみる価値があると思います。

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