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テトゥン語:東ティモール現地語学習者向け、日常会話レベルまで到達

2015-09-01 15:39:06 +0900written by MIYAGAWA YUKI

2002年に独立を果たしたアジアで最も新しい国、東ティモールの現地語を日常会話レベルまで習得するための本棚です。東ティモールの公用語は、ポルトガル語とテトゥン語となっていますが、現地で生活をしてみると、これら二言語のみでなく、バハサインドネシア語や地域ごとに異なる言語が使われることに気づきます。これら多数の言語が話されるこの国で、現地人とのコミュニケーションでどの言語を話せばいいのか、どの言語をまず学べばいいのかは悩ましい問題です。そのような方にとって、現地で読み書きできる人の75%近く*が使用するテトゥン語をまず最初に学ぶことは、現地での生活やコミュニケーションを円滑に進める上で大いに役立ちます。テトゥン語は、話者の数が最も多いという点で、現地でもっともコミュニケーションを取りやすい言語です。テトゥン語を学ぶための書籍はあまり出回っていないですが、この本棚を通してテトゥン語を日常会話レベルまで習得できる本を紹介します。ここで紹介する二冊で十分に日常会話レベルまで対応できるはずです。 *"Highlights of the 2010 Census Main Results in Timor-Leste", Literacy rates for people aged 15 - 24 years in 2004 and 2010, P2参考 (この項目における国勢調査対象者は15から24歳だが、実際に現地の都市部Diliと地方にも行った経験から、テトゥン語は最も現地での会話に使えると感じた)

1東ティモールのことば テトゥン語入門

まず最初に紹介するこの本は、テトゥン語を学び始める日本人に最適な一冊です。その理由としては、以下の二つが挙げられます。 1.日本語で書かれており、日常会話において最も基本的なプレーズを30項目という無理のない量で紹介していること 2.各章でコラムを用意して、言語のみでなく東ティモールの生活・文化についても紹介があること まず1.に関してですが、言語を学び出す際に一番の壁となるのが、覚えることが多過ぎ、一冊読み終えるのが大変で全体像を掴むのに時間がかかるということです。言語習得において、日常会話レベルまで引き上げる際に一番重要なのは、最低限の基礎文法・会話表現を覚え、会話をする中で(同時並行で)単語を増やしていくことだと思います。この一冊は、30項という無理のない分量で基礎文法と会話表現を説明しています。一冊読み終えるのに数日もあれば十分に読み切れます。次に、東ティモールという国はどんな国なのだろう、どんな文化があるのだろう?ということを、コラムを通してところどころで紹介してくれているため、言語学習のあいまに東ティモールという国を少しずつ知っていきましょう。 以上、まずはこの本を通して、東ティモールの公用語である”テトゥン語とはどんなものなのだろうか?”を掴むことができると思います。 Note:そもそもテトゥン語には英語のような動詞の活用がないので覚えるべき文法は少ないです。

2Lonely Planet East Timor Phrasebook & Dictionary (Lonely Planet. East Timor Phrasebook)

二冊目に紹介する本は、旅行ガイドブックで有名なLonely Planetから発行されているPhrasebook&Dictionaryです(英語verしかないですが、比較的簡単に読み進められます)。この本の特徴は、Phrasebookと書かれていつつも、それだけでなく、東ティモールの文化、礼儀作法や、発音から文法に至るまで一冊にほぼ全てが収録されているということです。もちろんPhrasebookであるため、日常のあらゆる場面でのフレーズを収録しており、表現を増やすのにとても便利です。1冊目の本で基本的な文法や表現を覚えた後、この本でさらに表現を増やすことで日常会話レベルの言語力はつくはずです。加えて、この本はEnglish-Tetum、Tetum-Englishの辞書としても機能するため、何か単語を引く際にとても重宝します。また、東ティモールでは、時にバハサインドネシア語やポルトガル語を話す場面があります。例えば、何かものを買う際に、基本テトゥン語で会話をする一方、値段を伝える際にはバハサインドネシア語となる場合があります(なぜだかナゾです誰か教えて)。この本には、数字の数え方などの基本的な単語については、バハサインドネシア語とポルトガル語でも収録されているので、そのような場面にも対応できます。ポケットに入るコンパクトなサイズなのでいつでも持ち歩くことができるのもまた便利です。 以上、いいことづくしの一冊なのですが、強いて悪い点を挙げると、辞書として時に収録されていない単語に現地ではよく出会うということです。この問題の対応としては、現地でEnglish-Tetum,Tetum-Englishの辞書そのものを買うことが一つあります。正直、この一冊で十分な語彙は確保できる気はするのですが、この一冊で満足できないという方に。 Note:正直この一冊でも十分に日常会話レベルの語彙や表現は蓄えられると思います。これを片手に、あとは現地でひたすら会話をするのみです!Diak ka lae??