わくわくするような未知の知との出会い

建築家とは何者か? その思考に触れる

2015-08-30 21:19:37 +0900written by 眞鍋 憲人

建築家とは一体どんな人達なのか? 建築を勉強していない人たちにとって、その存在を定義することはなかなか難しいのではないでしょうか? 何を目的に建物を設計し、社会に対してどんな視点を持っているのか? この本棚は、建築家の頭の中を覗き、様々な建築家の思考に触れることが目的です。建築的な知識がなくても楽しめる建築家の作品集をとっかかりに、徐々に専門用語や建築家の使う独特な表現に慣れていけるよう選びました。僕が実際に読んで、自分の建築家像に影響を与えられた本ばかりです。

1ビハインド・ザ・ラインズ TYIN テーネステュエ

ノルウェー出身の建築家ユニット “tyin tegnestue architects”の作品集。彼らはバンコクのスラム街などで、建築を地元の方々と一緒に作ることによって、地域社会の環境を向上させる取り組みを行ってきました。彼らはコミュニティを作ることに失敗してしまった部分も包み隠さず記していて、トライ&エラーを繰り返しながらも、建築を通して社会を変えようという真摯な取り組みは建築の持つ可能性の大きさを教えてくれます。建築がきっと好きになる一冊だと思います。

2原っぱと遊園地―建築にとってその場の質とは何か

「遊園地」はそこで何が行われるかがあらかじめ決められている。その一方で、「原っぱ」は、子どもたちの遊び方次第でどんな場所にもなりうる可能性を持っている。建築家・青木淳氏による初めての建築論集であるこの本には、建築家ならではの視点にあふれている。