わくわくするような未知の知との出会い

有機化学の基礎と応用~炭素が医薬品や機能性材料になるまで~

2015-08-29 17:02:24 +0900written by 森 康友紀

有機化学は、有機化合物(炭素を有する物質)の合成法、構造、性質、活用法を研究する学問です。有機化合物は、私たちの生活と密接な関わりがあります。たとえば、医薬品、洗剤、香料、液晶材料、プラスチックなどのほとんどが有機化合物です。これらがどうやって作られていくのか、なぜ価格が安かったり、高かったりするのか、興味がある人はぜひこの本棚を活用してみて下さい。有機化学の入門書から専門的な内容の本まで揃えていこうと思っています。

1有機化学が好きになる―"カメの甲"なんてこわくない! 〈新装版〉 (ブルーバックス)

有機化学の入門書です。最初は多くの人が化学式に苦手意識があると思います。この本を読んで少しずつ慣れていってください。

2こわくない 有機化合物超入門~口紅からダイオキシンまで身近なものから理解する~ (知りたい! サイエンス)

有機化学に少し興味を持って頂けたなら、次はこの本を読んで頂きたいです。これも入門書なのですが、化学式や構造式が増えていて少し難しく思うかもしれません。この本では、私たちの身の周りのものにはどのような構造の有機化合物が使われているのかなどを知って頂ければと思います。

3ボルハルト・ショアー現代有機化学(第6版)[上]

これまでの2冊を読んで、様々な構造の有機化合物に出会って頂けたと思います。次はどうやって多種多様な構造を構築するかについて紹介したいと思い、この本をお勧めします。この本は私が大学の講義で使用した参考書です。少し専門性が高いですが、基礎的な部分から応用的な部分まで分かりやすく記載されています。

4ボルハルト・ショアー現代有機化学〈下〉

この本も私が大学の講義で使用した参考書です。上巻より専門性が高くなりますが、ここからが非常に重要になってきます。ここで紹介されている反応を駆使して様々な医薬品や機能性分子が合成されています。

5創薬化学―有機合成からのアプローチ

本書では、これまでに紹介した現代有機化学(上・下)に載っている反応を使って、医薬品が作られていることが分かると思います。特に12章では市販医薬品の合成法や薬理効能なども載っているので、これまで以上に、有機化学、有機化合物を身近に感じられるのではないでしょうか。