わくわくするような未知の知との出会い

CMOS回路をこれから設計したい学生・エンジニアの方へ

2015-08-27 07:24:13 +0900written by 木本 大幾

CMOS回路を設計するために役に立つ知識をまとめた本です. 半導体設計に携わる必要がある方へ,半導体の製造プロセス,CMOS回路の原理を説明した本です. シリコン半導体分野の多くの文献や論文で引用されている本です. どの本も有名なので,和訳された書籍を入手することが出来ます. (2016年2月改題,および内容を変更)

1Introduction to Solid State Physics

固体物理の名著と呼ばれています.半導体デバイスを議論する際に,結晶の特性を知る必要があるのでそのための本です.説明が物足りなく,良くわからない印象を受けるかもしれませんが,読むことをお勧めします.回路設計の方は,前半の一部を読むだけで良いかと思います.

2Physics of Semiconductor Devices

半導体を用いたデバイスの構造および動作原理について説明した本です. pnダイオード,トランジスタ,太陽電池,センサ等,各種デバイス構造について参照できます. .トランジスタだけではなく,太陽電池やフォトダイオードについての説明も加えています. 第一章の半導体の結晶構造,物性についての説明は非常に簡潔なので,Kittelの本などその他の資料を参照して勉強することが必要です.

3タウア・ニン 最新VLSIの基礎 第2版

S.M. Szeの本が太陽電池やセンサデバイスなど多方面に網羅しているのに対して,本書は集積回路用のデバイス(MOSFET,金属酸化膜半導体電界効果型トランジスタ,BJT,バイポーラ接合型トランジスタ)を重点的に解説し,微細構造におけるトランジスタ動作も解説しています. 前半の章においても半導体の物理(キャリアの分布,移動, pn接合,MOS構造)を詳細に扱っているので基本的な部分を確認する際にも役立ちます.

4NHKスペシャル 電子立国 日本の自叙伝 DVD- BOX 全6枚セット

本のおすすめ度:4.9

1991年に放送されたNHKの番組です.日本の半導体産業の概観が眺められます.

5Silicon VLSI Technology: Fundamentals, Practice, and Modeling (Prentice Hall Electronics and Vlsi Series)

半導体プロセスにこれから従事する方にお勧めです.全体の半導体プロセスの流れがつかめる構成です.数式が少なく,図面が多く読みやすいです. 始めにCMOSの製造プロセスが大まかに説明されており,その説明と照らし合わせながら,その後の章で各製造プロセスを細かく説明しています.製造方法,装置,評価方法など詳細に説明されているので,すべて読むのは大変ですが,各章にはまとめと称した項目があるので,プロセスまですぐには携わらないという人にはそれを読むだけでも有用だと思います.