わくわくするような未知の知との出会い

科学・テクノロジーの本棚

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日本人がペンギンから生態保全を考える道のり

この本棚の目的は、保全生態学という聞きなれない言葉を噛み砕き、幅広く知って頂くことにある。この学問は、動物保護のように特定の種だけを保護・保全するのではなく、生態系全体のバランスを維持する分ことを目的とする。したがって、生態系一般に関する知識に加えて、特定種の生態に関する知識も必要とされる。私はその中でも、ペンギンという種からこの保全生態が抱える問題に取り組んでいる。そのため、この本棚では主にペンギンというレンズを通して、生態保全や動物保護、時には社会問題などを考えたいと思う。

written by 石井 孝侑
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IT創薬の期待高まる昨今。コンピュータシミュレーションで見る生体分子の世界。

コンピュータ・シミュレーションとはなんらかの現象をコンピュータでシミュレートする事であり、これを用いれば実験では見る事の難しいタンパク質やDNAなどの動的側面を再現し、検証することができる。現在IT創薬(コンピュータシミュレーションを用いて薬を創る)の期待が高まっている。その仕組み、シミュレーションの行い方を理解し実践するための専門的な本棚。本来数学、物理の素養が非常に求められる分野であるが、生物や化学を専門とする人でもわかりやすい本である。まずは手前の本で分子動力学を勉強して必要に応じて他の参考書を読めばよい。

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ダマされないように栄養学を学ぶ。

栄養は大事!!って言うけれど、栄養素が実際にどういう働きをしているかご存じですか? 食事から栄養素を取り込んだ際に、どういう反応が起こってどういう効果があるのか、知りたくありませんか? 「栄養学版ニセ科学」に騙されないためにも、栄養素が働くしくみを確認してみるのはいかがでしょうか。本棚では入門書を手前に配置しておきましたので、今まで栄養学のことを学んだことの無い方は手前の本を、逆に一定の知識をお持ちのかたは後半の本をお取りください。後半は大学の教科書レベルの本です。

written by Zheli
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電気エネルギーを適切な形態に変換する電源回路を設計したい方に

 皆さんは普段何気なくコンセントにプラグをさして、家電製品やPC等を使っていると思います。しかし、コンセントからどのようにして電気エネルギーが適切な形態に変換され、最終的な電気製品を動かしているか考えたことはあるでしょうか?ここでは、電気エネルギーを適切な形態に変換する『電源』の役割とその設計について書かれている本を紹介しています。 *ここで紹介する本は、主に、あらかじめ『電気回路』や『電子回路』、『自動制御』等の学問を学んできた人達にオススメのラインナップです!

written by 針屋 昭典
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生物学の基礎の基礎

この本棚では生物学を学んでみたいけど何から学べばいいのか分からない、という人向けの本を並べていきます。高校で生物を履修していなかった私が、大学で生物学科に進むために使用した本です。

written by 元満 文音
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生命現象の根幹を紐解く

すべての生命の根幹である遺伝子を扱う学問についての本棚です。 分子生物学の応用分野は抗がん剤の開発や遺伝子組み換え作物そして近年話題の再生医療など非常に多岐に渡ります。 この本棚では生命現象の全般的な知識に関する書籍を集めており、最初の一冊で高校生物のレベルから始まり、最後の3冊目は遺伝子を扱う研究室の教科書のような書籍となっています。 この本棚の内容のみでは研究に携わることはできませんが、この内容を理解することで「研究室配属される直前の生命系学部生」のレベルに到達することができます。

written by 井上 琢斗
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近未来農業?!植物工場のイマを知る

最近新聞やテレビでもしょっちゅう植物工場が取り上げられるようになりました。「クリーンな野菜」として植物工場産レタスなどが店頭に並んでいるのも日本では当たり前の光景になりつつあります。ですが、実は植物工場って1970年代から研究が行われていたんです。1980年代半ばに起こった第1次ブーム、1990年代に起こった第2次ブームを経て2009年以降第3次ブームが到来している植物工場ですが、これからまたブームとして去ってしまうのか、それとも農業のメインストリームに乗り切ることができるのか?植物工場の入門編から応用編までご紹介します。

written by 浦入 千宗
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高校で地学を学んでないあなたに贈る本

近年、高校では地学離れが急速に進んでいます。しかし、それは社会において地学という学問の知識が必要でなくなったからでは決してありません。日本はご存じのとおり災害大国です。毎年どこかで自然災害が発生し誰かが命を落としています。日本は人災の国ではなく(みんなが努力して平和を維持し続ければ・・・)天災の国です。日本のような自然条件(特に地質的な条件)をもつ国は、世界的に類を見ません。科学技術が発展した今でも日本に住んでいる私たちは自然と多くの関わりを持って生活しています。日本人には災害をただ恐れるだけでなく、そこから恩恵を受けていることを何百年も前から行っている非常にひたむきな民族性があります。どうしてそんなことができたのか?それは「知識と知恵」があったからです。地学は科学技術の発展とともに目覚ましいスピードで新しい事実や理論が発見され続けています。地学の教科の中には日本に生きる上で知っておかなければいけないたくさんの「知識」が散らばっています。この本棚はこれまで地学に触れてこなかった人を対象に作りました。是非一度覗いてみてください!そしてあわよくば、地学の「知識」が、生きる「知恵」になってくれることを願っています。

written by 伊藤 大介
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理論物理学でデータマイニングを理解する!

最近、人工知能やビックデータといった言葉をよく耳にします。機械学習(Machine Learning)や深層学習(Deep Learning)。データマイニングによって新たな価値観が創造されることが期待されています。このようなデータマイニングには様々な解析手法が存在し、近年ではフリーソフトを用いて誰もがデータマイニングできるような時代になってきました。 これらの基礎となっているのは統計学です。この本棚は、当たり前にデータマイニングできる時代の中で、そのブラックボックスも理解するスペシャリストを目指したい人が、理論物理学における統計力学やくりこみ理論の知識によって、人工知能やデータマイニングに対する本質的な理解を目指すものです。近年注目されている深層学習は、実はなぜ上手く機能するのか理解されていません。最初の1冊で統計物理学、特に「くりこみとは何か?」を学んだ上で、それ以降の本で物理と情報、人工知能との融合を感じてもらえればと思います。そして、理論物理学の視点から深層学習の理解に挑戦してくれたらと思います。

written by GOTO Hiromitsu
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サイクリックボルタンメトリーが 『とりあえず取れた』 後に

●内容:電気化学(特にサイクリックボルタンメトリー、基本的なクーロメトリー、ポテンショメトリー)●対象:大学生以上●この本棚を読むとできるようになること:「とりあえず取れた」データを、より根本から考察・理解することができるようになります●本棚の筆者について:自然哲学者(もしくは電気化学者)を志す博士課程学生●その他:私は拝読しておりませんが故玉虫怜太先生や電気化学会編の教科書も良いと思います。インピーダンス測定等、より複雑な測定法については「~法」「~測定法」と名の付いた本が良いと思います

written by Togami Makoto
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環境学ってなんなのさ??

みなさんは“環境学”という言葉を聞いたとき、何を思い浮かべますか?地球温暖化、森林破壊、砂漠化、住環境など、人によって連想する事象は様々かと思います。“環境学”と一言で表しても、工学、農学、理学、経済学、法学など、その網羅している分野は横断的です。そのようにさまざまな学問から成り立っている環境学について、この本棚ではまず1冊目で環境学へ対するイメージをつかむことができ、2冊目で環境技術の概要について学ぶことができます。そして3冊目では筆者が専門としている途上国の衛生問題の現状や必要とされている技術等について知ることができます。1冊目はどなたにも楽しんでいただけると思いますが、2冊目からは高校理科(物理・化学・生物)や簡単な微分方程式の知識が要される箇所があります。また3冊目は全文英語です。

written by 西田 卓弘
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工学的なアプローチから医療に寄与!~人工臓器⇄再生医療~

現代の医療技術は工学的な手法なくして存在・確立し得ないと言っても過言ではありません。 たとえば”ペースメーカー”という人工臓器はICチップを内蔵して電気刺激を発生させる部分と電気刺激を心臓に伝える電極から構成されています。このペースメーカーだけをとっても心臓に一定の電気刺激を与えるためのコンピュータ制御や心臓と接触する電極の生体適合性など様々な工学技術がこの人工臓器に結集されていると言えます。 さらに近年では遺伝子や細胞工学・組織工学を使った再生医療によって機能不全に陥った臓器や組織の代替物を創成しようという試みが多数行われております。 ここでは工学的な手法をベースとして医療に貢献する、いわゆるEngineering Based Medicineに関わる知識を体得したい方向けに私が今までに読んだ本のうち入門書から専門書まで幅広く紹介したいと思います。

written by 藤田 恭平