わくわくするような未知の知との出会い

科学・テクノロジーの本棚

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有機化学反応のパズル的理解を目指して:電子密度と立体造形から

オクテット則のような化学の基本原理は履修済みで、有機化学を履修中の方に向けて。 有機化学の勉強を始めた人ならわかると思いますが、膨大な有機化学反応すべてを覚えるのはあまりにも非効率ですし楽しくないですよね。そこで勧めたいのは、化合物の電子密度パターンと立体造形を意識できるようにして、このことを基礎とした反応のルールを把握することから始めようということです。分子をパズルに見立て、噛み合うところ反発するところを意識し、そしてまるでピースをはめていくような感覚でさまざまな有機化学反応に向き合うことができます。

written by YOSHIDA Yusuke
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日本人がペンギンから生態保全を考える道のり

この本棚の目的は、保全生態学という聞きなれない言葉を噛み砕き、幅広く知って頂くことにある。この学問は、動物保護のように特定の種だけを保護・保全するのではなく、生態系全体のバランスを維持する分ことを目的とする。したがって、生態系一般に関する知識に加えて、特定種の生態に関する知識も必要とされる。私はその中でも、ペンギンという種からこの保全生態が抱える問題に取り組んでいる。そのため、この本棚では主にペンギンというレンズを通して、生態保全や動物保護、時には社会問題などを考えたいと思う。

written by 石井 孝侑
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肥満のメカニズムを通してみる痩せ方・太り方

なぜ私達は太るのか?「太る」って何?肥満は生物学的に言うとどういう状態?やせ薬って開発されているの? 肥満のメカニズムを知ることで、肥満の解消や予防、ひいては効率的な太り方まで知ることができます。 肥満克服を目指す最新の知見・応用技術を紹介する一冊をベースに、その専門的な内容を補助するための2冊を紹介します。

written by 木田 龍祐
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工学部でなくても分かるマニュファクチュアリング

 マニュファクチュアリングと聞いたら,何のことかな?と感じるかもしれませんが,実社会での生産・製造のことをマニュファクチュアリングと言います。 自動車をはじめ,世の中のあらゆるものが,鉄鋼,アルミニウムなどの金属で構成されていて,それらは種々の金属加工によって成形・生産されています。 また,日本は世界有数の工業大国であり,その加工精度や生産技術も世界トップクラスです。 この本棚は,加工の種類や基礎,それらの加工技術によって構成される製品などについて触れる本を紹介したいと考えています。日本の強みであるマニュファクチュアリングについて,今後,機械系,金属材料系の学部に進学したい人や,工学部以外でも日本の加工技術に興味のある人向けに作成していく予定です。  

written by 船塚 達也
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有機化学の基礎と応用~炭素が医薬品や機能性材料になるまで~

有機化学は、有機化合物(炭素を有する物質)の合成法、構造、性質、活用法を研究する学問です。有機化合物は、私たちの生活と密接な関わりがあります。たとえば、医薬品、洗剤、香料、液晶材料、プラスチックなどのほとんどが有機化合物です。これらがどうやって作られていくのか、なぜ価格が安かったり、高かったりするのか、興味がある人はぜひこの本棚を活用してみて下さい。有機化学の入門書から専門的な内容の本まで揃えていこうと思っています。

written by 森 康友紀
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教養としての科学的心理学: 「人間」とかかわるすべての人へ

宇宙=マクロコスモスと対比して、人間の心や脳のことをミクロコスモスと呼ぶことがあります。そんな「ミクロコスモス」の研究である心理学は、したがって非常に多岐にわたる内容を含みます。一方で、世間の「心理学」のイメージはともすると「自己啓発」的な内容に偏りがちです。しかし、人間の行動や心の働きについて、きちんと確かめられた知識を持っておくことは、心理学者だけでなく、人間を相手取る他の学問やビジネス等に携わるあらゆる人にとっても有用なはずです。そこで、この本棚では、アカデミックな心理学者が抱く標準的な「科学的人間観」を共有することを目指し、知識ゼロの状態でも手軽に読みこなせる入門的な書籍をピックアップしました。

written by 田中 涼介
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現代の素粒子論への道しるべ

世の中の物質は果たしてなにからできているのだろうか。今あなたが座っている椅子や、道端の雑草、空に光る星など、我々の周りには数えきることができないほどの物質が存在するが、現代の物理学ではそれらは18種類の「素粒子」と呼ばれる最小構成要素を持つと考えられている。それらは現在「標準模型」と呼ばれる理論モデルで説明されており、特殊相対性理論的な「場の量子論」で記述されている。場の量子論、素粒子論を学ぶにあたって多くのテキストが存在するが、ここでは私が実際に研究室でゼミナールを通して使用した本を紹介することで、素粒子論への道しるべの一例を紹介していきたい。一冊目を読むために、2冊目以降の準備が必要になるだろう。

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魚好きな日本人にこそ学んで欲しい、水産学

近年、世界の海で漁獲される75%以上もの魚が過剰漁獲の状況にあると言われており、大きな枠組みでの資源管理・漁業管理の必要性が叫ばれています。日本近海で、そして世界の海で何が起きているのか、問題発見から課題解決まで文系理系の枠にとらわれず学際的に学びたい人に読んでほしい本をラインアップしました。

written by Mina
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電気・電子システム工学を勉強する人のための基礎 数学

近年、あらゆるものに電気が必要となり、様々な業種で電気・電子系の学生が求められています。 その電気・電子系の学問を学びたいと考えている人向けの基礎となる数学をピックアップしていた本棚となります。

written by 杉江 敏幸
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【医学生必見!診断学のススメ】(診断学導入)

Goal:医学生のための、診断学の概要の把握 1.鑑別疾患を漏れなく想起する 2.検査前確率の高いor除外すべき鑑別疾患を絞り込む 3.検査前確率を効率よく高める・低める為の検査を選ぶ (→その為に、感度、特異度、LR:尤度比を理解する事が必要)

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緩和ケアって?人の最期は病気になると苦しいのか?

人権に関連したテーマに興味のある人、必見です。 緩和ケアは、人権擁護の立場から生まれた学問といえます。 イギリスでは、治療できないことが医療の敗北だとされていた1950-60年代、治る見込みのない人たちは放置されていたそうです。その時期に、シシリーソンダース氏によって、世界中でホスピス運動の気運が高まり始め、緩和ケアが注目され始めました。

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高校で地学を学んでないあなたに贈る本

近年、高校では地学離れが急速に進んでいます。しかし、それは社会において地学という学問の知識が必要でなくなったからでは決してありません。日本はご存じのとおり災害大国です。毎年どこかで自然災害が発生し誰かが命を落としています。日本は人災の国ではなく(みんなが努力して平和を維持し続ければ・・・)天災の国です。日本のような自然条件(特に地質的な条件)をもつ国は、世界的に類を見ません。科学技術が発展した今でも日本に住んでいる私たちは自然と多くの関わりを持って生活しています。日本人には災害をただ恐れるだけでなく、そこから恩恵を受けていることを何百年も前から行っている非常にひたむきな民族性があります。どうしてそんなことができたのか?それは「知識と知恵」があったからです。地学は科学技術の発展とともに目覚ましいスピードで新しい事実や理論が発見され続けています。地学の教科の中には日本に生きる上で知っておかなければいけないたくさんの「知識」が散らばっています。この本棚はこれまで地学に触れてこなかった人を対象に作りました。是非一度覗いてみてください!そしてあわよくば、地学の「知識」が、生きる「知恵」になってくれることを願っています。

written by 伊藤 大介