わくわくするような未知の知との出会い

知の見取り図サロン@東海 2016年7月3日

「専門家と大学生、高校生が一緒に考える【社会】と【学問のつながり】」

7月3日、東海は名古屋で知の見取り図サロンが開催されました。学問は机上のものではなく、社会と結びついているもの。その面白さを伝えるためのサロンとなりました。

知の見取り図サロンとは

知的好奇心に優しい社会を創るサービス「知の見取り図」が主催するイベントです。全体のコンセプトは「あ、面白い! と思ったらすぐに学び始められること」と「地域ごとの知的に相談出来るコミュニティを創ること」です。

(全体司会担当:Maho Hidakaさん)

全国版サロンの面白いところは、「地域ごとにコンセプトが異なる」こと。東海では専門家と大学生、高校生が一緒に考える「社会」と「学問のつながり」です。

押し付けのプログラムをしてもワクワクしないので、敢えて地域ごとに協力しているパートナーの価値観や問題意識などを強く反映してもらっているんです。

東海のパートナー

東海で発起人として協力して頂いたのは、愛知県立大学でEUについて研究している木村恒太郎さん(画像右)です。

就活で忙しい中、イベントのコンセプトから会場の決定、広報などイベント実施にあたって大部分をお願いさせて頂きました。

彼が着目したのは、「高校生が学問を知らないままに進路選択などをしてしまっている」ということ。そんな問題意識から始まったので、今回のイベントは実に過半数を高校生が占めています。

学問概論講義

当日の最初のコンテンツは、招待した専門家による、自分の專門の紹介です。理論物理、政治哲学、量子工学、獣医学、幼児保育の5名、修士・博士・更には大学で教えている先生にもお越し頂きました。

(量子工学についての学問概論講義)

1人10分程の時間で、その専門分野の面白さや対象、アプローチ手段などを紹介していきます。質疑応答の時間もあるのですが、どのセクションも瞬く間に時間になってしまいました。

また、これが東海サロンの特徴なのですが、しっかりしたワークシートが参加者には配られており、気になったキーワードや疑問点などを書き込めるようになっています。

ニュース×学問

その後、専門家1、大学生1、高校生2の4人グループを作ります。全体で色んな学問の概要を把握した後に、より具体的にニュースを使って学問の深さを伝える時間です。

先ほどは講義形式だったので、こちらではより対話の要素が強くなります。ニュース記事を提示し、それに対する意見や考えを参加者が述べ、それが整理されていく内に専門分野と社会との繋がりが見えてくるという構成です。

超国家共同体であるEUを、そして国家からはみ出してしまった難民を、「国家」を考える政治哲学がどのように捉えるのか/捉えることが出来るのかを伝えました。(他の専門家の話も聞きたかった…)

感想の共有

その後、更にグループを分けて感想の共有を行っていきます。アンケートでは良かったところ/継続してほしいこと、悪かった所/改善して欲しかったことなども匿名で聞かせて頂きました。

良かったところ:「雰囲気良く、自分の知的好奇心を隠すことなく過ごせたのでとても気持ちが良かったです」「学問の説明からのグループワークっていうのが話しやすくてよかったです!」

改善して欲しいところ:「時間がかなり詰め詰めだったのでもう少し余裕を持ったスケジュールにしてほしいです」「専門家の方の分野を参加者募集の段階で知らせてほしかったです。」

といった内容でした。自分たちが正に届けたい価値を届けることに成功したことを嬉しく思いますし、同時に今後の改善点も明確に見えるアンケート結果だったように思います。

時間が短かった(それでも二時間半あったのですが)のならば、今度はもっと時間を取り。更に事前に聞きたい專門を確認してから専門家を呼ぶスタイルにしたらもっともっと面白いものになるかも。次回に繋げたいです。

今後の展開

さて、知の見取り図サロンは一度きりの開催ではなく継続的な関係を作りたいと考えています。顔を見知っている知的に頼れるコミュニティを形成するのが目的だからです。

そこで嬉しかったのが、参加者自身が「これ、これからも続けたいですね」「自分の高校に呼びたいです」と言ってくれたこと。こんな風にして参加者が運営に回り、参加した高校生が大学生になっても関わってくれるようになる。

もしそれが叶うなら、本当の意味でこの東海に根ざしたコミュニティが生まれるはず。学部の相談から、大学に入ってからの相談、修士や博士の方に気軽に相談出来る相手がいるというのは物凄い財産です。

多分野で学んでいる友人がいると、本当に沢山の刺激があって物凄く物凄く面白いんです。そんな面白さを少しでも伝えることが出来たなら、本当に嬉しく思います。(特に今回は専門家の方々のレベルも極めて高く…当日お話する時間が持てなかったのが本当に残念……)

終わりに

全国版知の見取り図サロン第二弾も、本当に素晴らしいイベントになりました。第一回のサロン@関西とはコンセプトも参加者層も違っていて、それだからこそ面白かったです。

(画像右 全体オペレーション担当:Akane Kimoto)

今後は17日に東京で、23日に石川で知の見取り図サロンが開かれます。今後、北海道・東北・四国・九州でも開催したいと考えています。パートナーとして一緒に作りたい!という方がいたら是非ご連絡ください。

全国で知的好奇心に優しいイベントを1人でするのは不可能です。改めまして今回のイベントに協力頂いた東海パートナーの皆さん、並びに専門家の皆様ありがとうございました。

(上段右端 撮影担当:Sakura Ueharaさん)