わくわくするような未知の知との出会い

知の見取り図サロン@大阪 2016年6月25日

「異分野×関西の社会問題再考」

高校生から社会人まで実に60名以上が集まり、知の見取り図サロンが関西で開催されました。テーマは【異分野×関西の社会問題再考】でした。

知の見取り図サロンとは

知的好奇心に優しい社会を創るサービス「知の見取り図」が主催するイベントです。全体のコンセプトは「あ、面白い! と思ったらすぐに学び始められること」と「地域ごとの知的に相談出来るコミュニティを創ること」です。

全国版サロンの面白いところは、「地域ごとにコンセプトが異なる」こと。関西の場合は【異分野×関西の社会問題再考】です。今後、東海や北陸でも開催しますが、どれも違ったコンセプトで行います。

押し付けのプログラムをしてもワクワクしないので、敢えて地域ごとに協力しているパートナーの価値観や問題意識などを強く反映してもらっているんです。

関西のパートナー

今回全面的に協力を頂いたのは、大阪府立大学博士課程で理論物理を研究している竹内 雄哉さん(画面左)です。

中高生の頃から数学の教科書の証明などに誤りを見つけては出版社に連絡して謝礼をもらっていたというエピソードを持ついわゆる天才。このまま研究者として生きていくそうです。

そして生粋の大阪人である彼が考えたテーマは、関西各県の課題を再考するというものでした。

各県の社会問題再考

県ごとのグループに分かれて話し合いが行われます。トピックは事前にグループ内で決定済み。大阪の貧困や、滋賀の環境問題、あるいは京都の伝統保持の意義など多様なトピックが扱われました。

グループは高校生、大学生、院生や社会人で構成されています。大体1グループ6-7人程度。ファシリテーターの方々はそれぞれ高い専門性を持ちながら、信頼出来る人をということで竹内さんが直接選出しています。

植物工場やAI、言語学や農業経済など多様な専門分野を持ち、かつ議論進行に慣れている方々なのでグループ内での議論は完全にお任せ。本当にありがとうございました。

(ファシリテーターが資料を共有しているところ)

(議論が白熱して立ち上がっているグループも)



発表の様子

1時間の議論を経て発表へと移ります。パワーポイントを作るグループや模造紙に情報をまとめて発表するグループもあります。

各県の課題ということで、今回は観光や過疎地域の活性化などがトピックとして選ばれることが多かった印象です。しかし近いトピックでありながらグループごとに着眼点が異なり面白かったです。

こちらは素朴な疑問を皮切りに、グループ内で出た意見をまとめたスタイル。博士課程で憲法を研究している方が、法的な視点から意見を述べています。

そして、4分間の発表の後には参加者から意見や質問が出されます。このようなアプローチはどうか、自分の專門に紐付けるとこうだ、といった具合です。

貧困問題に大して、演劇を專門としている方の視点からのコメント(社会からはぐれかけている人たちを、社会に再包摂する必要)があるなど異分野交流の面白さがありました。

(高校生がコメントしている様子)

フリートーク

トピックを決めての議論も勿論面白いのですが、知の見取り図サロンで一番大事にしているのがこの時間です。様々な分野、バックグランド、所属の方々が自由に話すことで驚きや好奇心があります。

もう時間ですよ、と止めても一向に話が止まらなかったり、最後に連絡先を交換しあうなど「地域の頼れる知的コミュニティ」として今後も繋がっていけたらと思います。

今回竹内さんが各県ごとにグループを分けたのもそれが目的。今後、新しいことを学びたくなったり、大学選びに悩んだ時にはここで知り合った方々と連絡を取ることで相談することが出来るようになります。

今後の改善点

今回は第一回全国サロンとして素晴らしいものになりました。規模も60名、分野も出身大学なども様々。しかし、勿論改善点も残ったので今後継続的に開催する中でより良いものにしていこうと思います。

やはり大きな改善点としてあるのは、「折角の参加者の専門性を十分に引き出すことが出来なかった」というものです。

例えば教育問題を取り扱う場所では、交通を專門で研究している方は十分にその専門性を発揮することが出来ませんでした。

植物工場、農業の領域を研究している方にとっては観光問題は十二分には関連性があったとは言えません。(もちろん、だからこそ面白い時もあるのですが)

次は、県ではなくトピックでグループを作り、そのトピックに大して多様な専門性からアプローチした後、それをまとめたものを全体に共有するという方法もあるかもしれません。

パートナーへの謝辞

最後に改めて、地域のパートナーとして全面的に協力頂いた竹内さんにお礼を申し上げます。論文や研究で忙しい中、コンセプトの策定から会場選定に広報・集客、当日のオペレーションまで一手に担って頂きました。

サロンを遠く大阪で開催するということで不安になることもありましたが、竹内さんの頼もしさがその全てを跳ね返してくれました。本当にありがとうございました。

今後の展開

知の見取り図サロンは、今後7月3日に東海、7月17日に関東、7月23日に北陸で開催予定です。是非、興味のある方はリンクより詳細を確認ください。

知的好奇心に優しい社会を創るため、これから全国を周っていきます。もしも自分の地域で開きたい!という方がいましたら、是非パートナーとして協力いただけたら幸いです。

改めまして、参加者の皆さん本当にありがとうございました。どうぞ今後共よろしくお願いいたします。